下校 ページ2
「え?竜之介くん彼女いたっけ」
「誰あの子」
女子とすれ違う度に言われる。ヒソヒソと話しているつもりなんだろうが、残念ながら丸聞こえ。
ま「家どこ?送ってくよ」
『え…いいのに…』
ま「俺彼氏。男やけんそんくらいさせて」
あまり身長差はないが、やはり見上げる。前から雰囲気は可愛らしいななんて思ってたけど、並んでみるとやはりがっちりしていて男なんだなと。
『…ありがと』
やっぱり、慣れない。彼氏がいたことないというのもあり、免疫がない。「ほら、」そう言って差し出された手。少し躊躇しながらも握ってみる。…あったかい。
ま「…これさ、王様ゲームの命令なんやろ?」
『うん…そうだよ』
ま「そっか。」
前を向いてそのまま歩き出した竜之介くん。表情はどこか切なそうだった。なんでだろう?やっぱりあの女の子たちの誰かを好きで、私なんかと構いたくないのだろうか。
『竜之介くんってさ「ねえ」』
ま「俺のこと竜之介くんじゃなくてりゅーって呼んで?俺もAって呼ぶけん」
『り、りゅー…?』
ま「そ、上手」
やはり女の扱いに慣れてるんだなと感心。大して私は男性経験0の初心者マーク。
その日は手を繋いで帰ったものの、ほぼ会話を交わさなかった。
179人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
まる、脇好き - また読みたいです (2019年6月17日 23時) (レス) id: 103941e79c (このIDを非表示/違反報告)
てぃーかっぷ(プロフ) - やゆよさん» ありがとうございます泣 嬉しいです…! 頑張ります!! (2019年3月4日 6時) (レス) id: 0e071566b6 (このIDを非表示/違反報告)
やゆよ(プロフ) - すっっっごい面白いです!更新頑張ってください! (2019年3月3日 14時) (レス) id: 06f489590b (このIDを非表示/違反報告)
みやみや - てぃーかっぷさん» いえいえ!!更新来てくれて私も嬉しいかぎりです!! (2019年2月19日 12時) (レス) id: 0099c91ec2 (このIDを非表示/違反報告)
てぃーかっぷ(プロフ) - みやみやさん» ありがとうございます!!そんなふうに言って頂いてめっちゃ嬉しいです泣 (2019年2月18日 18時) (レス) id: 0e071566b6 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:てぃーかっぷ | 作成日時:2019年2月13日 17時