検索窓
今日:27 hit、昨日:38 hit、合計:70,394 hit

21 ページ23







「閃ちゃん、これも」



「お?…いちごラテは家にもあるけど」



「いや、もし明日いちごラテがなくなったら困るじゃん。予備だって」



「いつも同じこと言ってる、だめ」



「けち!マリカ負けたくせに!」



「それは関係ないだろ」





ぎゃんぎゃんと文句を言う俺を置いて、カゴを片手に閃ちゃんはどんどん先へ進んでいく。待ってよ、なんて言いながら、慌てて後ろを追いかける。



今頃叶は家で何してるかなぁ。なんて考えながら、閃ちゃんの隣をはぐれないように歩く。



俺が入れたいちごラテを戻さないでそのままカゴに入れているのは、気づいていないとか、戻し忘れとかじゃなくて、こいつの優しさ。



こういうところに、俺は惚れた。






「サーシャ、具はウインナーだけでいいの?」



「ん、野菜いらない」



「はいよ。…たまには野菜食べてほしいんだけどなぁ」



「やだ」





さすがにこいつに言われても野菜は食べたくない、だって嫌いだもん。



まぁ、食えたらもっとこいつの飯を美味く食えるんだろうけどさ。





22→←20



目次へ作品を作る
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (166 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
374人がお気に入り
設定タグ:2j3j , 男主 , kzh
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:ヨッコラセ | 作成日時:2022年9月7日 11時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。