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「もう、頭きた。そんな言うなら今からマリカで勝負しろ。サーシャが負けたら今日の晩飯はピーマンの肉詰め、残したら今日は一緒に寝ないからな」
「望むところだ。俺が勝ったら今日は具材ウインナーだけのオムライスにしろよ。ベッドは俺が1人で使う」
「じゃあ僕が勝ったら夕飯ご馳走になりまーす」
>カップルどっちもがきんちょで草
>毎日一緒に寝てるんか?
>便乗するかなかなかわいい
配信を始める前はあんなに表情が曇っていたのに、今は楽しくて仕方ない。
いそいそとゲームの用意をしに部屋を出た俺は、配信でどんなことを話しているのかわからなかった。
>葛葉の人気落ちなきゃいいけどね
「…人気を気にするより、楽しく生きてて欲しいけどなぁ。折角の長い人生なんだから」
>これで人気なくなったら彼氏のせい?
>いや彼氏のせいではないやろ
「や、俺のせいだろ。もしそうなったらサーシャとしっかり話し合うよ」
>話し合うんじゃなくてもう別れた方が葛葉のためのような気がするけど
「……悪いけど、人のため人のためっていう自分の価値観押し付けないでくれる?…そういうの嫌い」
「閃ちゃーん、コードどこだっけー」
「この間リビングにぶん投げてたから棚の上に置いといたよ、整理しろって。……じゃ、この話はもう終わり。楽しくゲームするんでね」
「なんか話してたん?」
「ううん、特には」
「葛葉〜、準備できたよ〜」
「よし、やるか〜」
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作者名:ヨッコラセ | 作成日時:2022年9月7日 11時