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叶は優しいから、きっと俺のことを心配してくれたんだと思う。



ほかの人だって、きっと何も言いに来ないけど、心配している人もいるんだろうなぁ。





「だい、じょーぶ…っと」





叶にそう返信をして、ぱたん、と携帯を置いた。



次の配信、どうしよう、そんなことを考えながら。





「配信、するの?」





隣から、そう声をかけられた。



配信はしたいけど、急に明日から、は難しいかも。



あー、でも、明日は本社で打ち合わせがあるから行かないと。





「明日、本社行くから」



「わかった。…ついてく?」



「ん、大丈夫。ありがと」





本社に行って打ち合わせをするだけ、別に何もないから、大丈夫。



叶の優しさも、2年寄り添った人の優しさも、今の俺にとっては、迷惑になるのでは、という恐怖にしかならなかった。





「本社で誰にも会わないといいなぁ」





そんな願いを口にしながら、風呂行くわ、と頭をかいた。






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作者名:ヨッコラセ | 作成日時:2022年9月7日 11時

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