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>なんか生々しいというか…
>葛葉は嫌いじゃないけど、見る目変わるかなぁ





マイナスはコメントを見つけると、次々に目に入ってしまう。



どうしよう、何か言わないと。



俺を批判するコメントと、俺を擁護するコメントで溢れかえる画面を見たまま、開いた口が塞がらなくなってしまった。



たらり、首筋に汗が垂れると、再び隣から声が聞こえた。





「じゃあ、嫌な人は見なきゃいいんじゃない。というか、人の恋愛に口出してキモいだの何だの言ってるけど、お前らに何も迷惑はかけてないんだけど」





姿は映らないものの、声はしっかりとマイクを通り画面の向こうへと届いていた。





>確かにそうだけど
>彼氏いいこと言うやん
>じゃあ見ませ〜ん





「これ以上話してもお互い嫌な雰囲気になるだけだなぁ。サーシャ、配信終わりにしよう」



「え、あ、うん」





荒れ始めたコメント欄を放置し、マウスを配信終了のカーソルに合わせた。



「配信は終了しました」の文字が見えて、どっと疲れが出てしまった。





「ごめん、サーシャ。今後活動しにくいかも」



「いいよ、いつかはバレることだったし。…よく思ってない人がいることもわかってたことだし」



「…そう」





少し長めの沈黙があって、ぴこん、と携帯が光った。





大丈夫?の4文字は、叶からだった。





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作者名:ヨッコラセ | 作成日時:2022年9月7日 11時

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