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「やべぇ、やべぇやべぇやべぇ緊張してきた」



「うるさ‥」





あれから一週間程度が経った。俺は少しずつ、こーたの家に自分の荷物を移している。


つまりはそういうこと。俺たちは寄りを戻した。





「あれだよなぁ、相手の両親に挨拶に行くときってこんな感じなんだよなぁ、きっと」



「今から行くのは俺の両親じゃねぇけどな」



「でもさぁ‥」





2年振りとは思えないほどの会話だが、本当に2年振りの会話だ。



今から行くのは俺の属する組の屋敷。ヤクザになりたての頃とは違い、今の俺は若頭ほどの地位。こーたは組長に挨拶がしたいと言い出した、なんで急に。





「なんで組長に挨拶行くんだよ。別に俺の恋愛にどうこう言う人じゃねぇぞ」



「でも、あーちゃんの親的存在の人だろ?たぶん、あーちゃんのこと息子みたいに思ってるだろうし、こんな奴と付き合ってますって言いにいきてぇんだよ」



「‥ふぅん」





話によると、今の物件も、ちきんと男同士の同棲だと言ってあるらしい。



正直、嬉しかったりする。





「孝太郎」



「ん?」



「好き」



「な、なんだよ急に‥恥ずかしいだろ!」



「お前だってこの間言っただろ」



「もー‥、俺も好き」





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作者名:ヨッコラセ | 作成日時:2018年9月7日 23時

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