episode193 どこぞの麦わらか魔導士か ページ46
謎の読経もどきが鳴り始めた頃、島の地下ではロビンとサンジが走っていた。
すると突然隣にあった木箱が消え、代わりにローが戻ってきた。刀を回収するついでに一度地上に出て王宮全体をスキャンしたが、障害物が多いのか、それとも何かに阻まれているのか、いまいち探知できないとのこと。
Aの捜索は、ミホーク頼みになってしまった。
地下の攻略にローも加わり、おかしくなった教団員に困惑しながらも、何がしかの突破口を探して突き進む。
どうやら同じ教団員でもゾンビ化(と呼んでいる)をする者としない者がいるようで、ロビン達が暴れずとも施設内は十二分に大混乱だった。
「一体何が起こってやがる、地上も同じ感じなのか！？」
「ああ、結構な数のゾンビが街を徘徊してやがった。……チッ、煩わしいことこの上ねェなこの音！」
ローの苛立ちを横目で見ると、ロビンは走りながら推理の体制に入った。
「彼らがおかしくなったのはこの音が流れてから。この音は恐らく、島中にあるスピーカーや地中の配管から流している。つまり、彼らを操るための設備がどこかに……？」
彼女の推理にローも参加しようとした時、施設内マップのようなものを発見。
サンジとローで周囲からの妨害を防ぐ間、ロビンがマップを確認する。やはりこの地下通路は、島全体を網羅するほど巨大なようだ。
「…！王宮内に"音響制御室"があるわ。近くの階段から地上階に行けるみたい。」
ゾンビ達の鎮圧が完了し、ローもマップに駆け寄る。彼は地上階ではなく、地下を注視した。
すると明記こそされてないものの、現在地よりさらに下層に、明らかに広大なエリアがあることが示唆されている。
ローはそこをじっと睨むと、一歩離れ、改めて島の俯瞰マップを確認する。
(…？)
一瞬、なんだか既視感のようなものを覚えた。
しかしローはこの島に初めて来た。それに、似たような地形や街並みなど探せばそこそこあるに違いない。
そう、
厳密には、
(まさか、あの科学者はそこまで……？ハ、馬鹿馬鹿しい。)
自分の深読みを鼻で笑う。本当に、鼻で笑うようなことだった。
ローは他の2人に向き直ると、後方のマップを親指で指した。
「俺はもう少し地下を探る、能力的にも適任だろう。お前らは音を探りに行け。」
「…了解、気をつけて！」
「お前も特定の事になると突っ走りそうだから程々にしておけよ、ロー！」
「オイ今誰と一緒にしやがった」
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休暇を求める者(プロフ) - いぶきさん» 3ヶ月越しの返信で恐れ入ります…！ご感想ありがとうございます。エース推しとのことで、もう暫しドッタンバッタン最終章が続きますが、ぜひ以降の流れも楽しみにしていただけましたら嬉しいです。 (7月2日 13時) (
レス) id: 4630244e4e (このIDを非表示/違反報告)
いぶき(プロフ) - 最初からここまで読んできましたがとても素敵な作品でエース、サッチが生きてるお話が見れるのがとても嬉しいです！エース推しなので時々見れるきゅんシーン射抜かれてます！エースもイゾウもルフィも好きなのでたくさん見れて幸せです！更新楽しみにしてます！ (2023年3月29日 7時) (レス) @page18 id: d33577c241 (このIDを非表示/違反報告)
休暇を求める者(プロフ) - ンョョさん» 大変な高評価を頂いてしまった上に…しかも長くお付き合い頂いてるとのことでなんと御礼申し上げれば…？？？大変光栄です、ありがとうございます。正直読み返すとまだまだ怪しい所もありますゆえ、今後も精進して参ります…( ˘ω˘ ) (2023年3月6日 1時) (レス) id: 4630244e4e (このIDを非表示/違反報告)
休暇を求める者(プロフ) - 莉久さん» 遅ればせながら返信いたします。う、嬉しか〜〜〜〜〜〜！特に世界観の維持はとても気にしていた所なので、とてもありがたいです。今作の中心人物はほぼ全員登場してしまったのですが、終盤に色々企ててますのでぜひお楽しみに… (2023年3月6日 1時) (レス) id: 4630244e4e (このIDを非表示/違反報告)
ンョョ(プロフ) - はじめまして、コメント失礼します。何年も前から読んでいる者です！ストーリーの根幹がすごくしっかりしていて、伏線の張り方や登場人物のなめらかな視点移動が読んでいて惚れ惚れするほど圧巻です…！いちファンの身ですが、これからも応援しております。 (2023年3月2日 0時) (レス) id: 795bb29f75 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：休暇を求める者
| 作成日時：2022年12月30日 3時
