episode182 ゴースト娘、勇気出す。 ページ35
「ええ、そうね。正直これは……何もかもが本当に想定外。例の島で尾行した時に聞いた話では、入団儀式はこんな感じでは無かったはず。」
険しい顔でそう呟くロビン。
ローはそれを聞き取って頷いた。
「ああ、それは会議の時に聞いた。」
「ごめんなさい、調べが甘かった。入団の時点で洗脳される可能性が抜けていたなんて、致命的ね。」
「そんな、ロビンちゃんだけの責任じゃ…！」
「おい待て、反省会は後だ。世界が滅亡しなきゃの話だがな。」
慰め合いが始まりかけた所で、ローがストップをかける。
それにハッとしたサンジは、再び檻を見た。
「……畜生。さすがダイヤモンド並の硬さなだけある。」
「それを分かった上で蹴り壊そうとしてたのか？黒足屋。」
「ちげェよ、俺が狙ってんのはそこに引っかかってる南京錠の方だ。皆ちょっと檻から離れとけ。……これは確かに海楼石で出来た檻だが、鍵を掛けてるのはただの鉄だ。だからこいつを潰し切るなりなんなりしてと……思ってんだがなッ！」
足を軸に高速回転し、熱を纏った脚でガンッと蹴ってみせるサンジ。一応南京錠にダメージは入っているようだが、接触する面積が小さすぎるからか、なかなかピンポイントに当てることが出来ないようだ。
幸いこの部屋には檻が一つしかなく、サンジ達以外の人間も居ない。つまり、時間は掛かるが不可能な方法ではない。
しかしこの檻を突破した所で、彼らの腕に掛けられている手錠は外せない。能力を封じられたまま鍵を探すとなると、なかなかのハードモードである。他の班と連絡を取っていた電伝虫も回収されてしまっている。せめてローの手錠だけでも外せれば……。
＿＿＿おい、お前ら…！
入口の方から聞こえた、囁き声。
驚いたサンジ達がそちらを向くと、恐る恐るこちらを覗き込むピンク髪の女性がいた。
「ペローナちゃん！！！！」
「シッ、声がでけェよ！」
「あっ、ごめ、良くここが分かったね…！？ブルックは？」
ペローナが檻に近づくと、サンジも駆け寄る。
「電伝虫だよ、お前咄嗟に通話中にしただろ？そしたら急にバチって音がして切れるから……！ガイコツはAを探しに行った、さっきAの話をしてる奴らを見つけたんだ！」
「ここまで教団の奴らに見つからなかったのかい！？」
「当たり前だろ、見つかってたら来てねェよ！」
「つまり……ペローナの霊体に気付けたのは、やっぱり幹部だけなのね。」
スッキリしたようにボソッと呟くロビン。
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休暇を求める者(プロフ) - いぶきさん» 3ヶ月越しの返信で恐れ入ります…！ご感想ありがとうございます。エース推しとのことで、もう暫しドッタンバッタン最終章が続きますが、ぜひ以降の流れも楽しみにしていただけましたら嬉しいです。 (7月2日 13時) (
レス) id: 4630244e4e (このIDを非表示/違反報告)
いぶき(プロフ) - 最初からここまで読んできましたがとても素敵な作品でエース、サッチが生きてるお話が見れるのがとても嬉しいです！エース推しなので時々見れるきゅんシーン射抜かれてます！エースもイゾウもルフィも好きなのでたくさん見れて幸せです！更新楽しみにしてます！ (2023年3月29日 7時) (レス) @page18 id: d33577c241 (このIDを非表示/違反報告)
休暇を求める者(プロフ) - ンョョさん» 大変な高評価を頂いてしまった上に…しかも長くお付き合い頂いてるとのことでなんと御礼申し上げれば…？？？大変光栄です、ありがとうございます。正直読み返すとまだまだ怪しい所もありますゆえ、今後も精進して参ります…( ˘ω˘ ) (2023年3月6日 1時) (レス) id: 4630244e4e (このIDを非表示/違反報告)
休暇を求める者(プロフ) - 莉久さん» 遅ればせながら返信いたします。う、嬉しか〜〜〜〜〜〜！特に世界観の維持はとても気にしていた所なので、とてもありがたいです。今作の中心人物はほぼ全員登場してしまったのですが、終盤に色々企ててますのでぜひお楽しみに… (2023年3月6日 1時) (レス) id: 4630244e4e (このIDを非表示/違反報告)
ンョョ(プロフ) - はじめまして、コメント失礼します。何年も前から読んでいる者です！ストーリーの根幹がすごくしっかりしていて、伏線の張り方や登場人物のなめらかな視点移動が読んでいて惚れ惚れするほど圧巻です…！いちファンの身ですが、これからも応援しております。 (2023年3月2日 0時) (レス) id: 795bb29f75 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：休暇を求める者
| 作成日時：2022年12月30日 3時
