episode181 振り回しギャンブラー ページ34
「もし本当にその推理が正しければ、Aは殺されるどころか、科学者に一気に近づけるかもしれねェって。だからなのか……あの教団員が電流を流す前に俺は動こうとしたんだが、Aが止めてきやがった。」
「は！？なんッ……はァ！！？」
たしかに。サンジはあたかも海水で脱力しているかのように振る舞っていたが、勿論彼は能力者ではない。この演技は、儀式後に他のメンバーと離れ離れになるリスクを減らすためにサンジが考えた、咄嗟の機転である。つまり銃撃の恐れこそあれ、彼はいつでも動けたのだ。
演技自体は全員察していたが、まさか緊急の抵抗すらAが阻止していたとは。
「そんなこんなで、もしこの後気絶させられるような事があって、閉じ込められた先に私がいなくても焦るな。ただし殺される可能性もゼロでは無いから、とにかく全力で伐沙羅の捜索もしくは施設の機能を停止させてくれ。……だとさ。」
「＿＿＿＿＿な、な…っ」
ワナワナと震え出すロー。
「なんッで事前に共有しねェんだ、あの馬鹿ッッッッッ！！！！！！！」
過去一と思しきツッコミがローの口から放たれた。
聞いてない。そんな推理一度も少しも聞いてないぞ。それならもう少し別の作戦だって考えられたんじゃないか、と一瞬思ったがそれでもハイリスクな案ばかりになりそうだがそれはそれこれはこれでとにかくお前マジでふざけんな。
ローの心境をほぼ一息でぶちまけると、こんな感じである。
これまた珍しく荒れているローを見て、同意を示しつつもマルコはAのフォローに回った。
「その推理については、直前までAも半信半疑だったんだろうよい。なんたって、科学者の思考がイカれすぎてるからな。だから賭けに出た。監視カメラがあるかどうかの確認をした上で、わざと自分の顔を晒したんだ。科学者に気付かせるためにな。」
ああやっぱり、といった顔で頷くロビン。その隣でサンジは驚いていた。
「お、おお。すげェな。そこまで分かんのかアンタ。」
「ハハ……複雑だが、身内の考えることはなんとなく分かっちまうもんだよい……。だからこそこの班を希望したんだがな………。」
掠れた笑いを溢すマルコ。自分が最前線でAの側に居たかったことは勿論、彼女のハイリスクハイリターン行動も見張りたかったのだろう。しかし案の定暴走されてしまい、悔しさや焦りを通り越してもうどうしていいやらといった様子である。これまた激しい同意が全員から返ってきた。
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休暇を求める者(プロフ) - いぶきさん» 3ヶ月越しの返信で恐れ入ります…！ご感想ありがとうございます。エース推しとのことで、もう暫しドッタンバッタン最終章が続きますが、ぜひ以降の流れも楽しみにしていただけましたら嬉しいです。 (7月2日 13時) (
レス) id: 4630244e4e (このIDを非表示/違反報告)
いぶき(プロフ) - 最初からここまで読んできましたがとても素敵な作品でエース、サッチが生きてるお話が見れるのがとても嬉しいです！エース推しなので時々見れるきゅんシーン射抜かれてます！エースもイゾウもルフィも好きなのでたくさん見れて幸せです！更新楽しみにしてます！ (2023年3月29日 7時) (レス) @page18 id: d33577c241 (このIDを非表示/違反報告)
休暇を求める者(プロフ) - ンョョさん» 大変な高評価を頂いてしまった上に…しかも長くお付き合い頂いてるとのことでなんと御礼申し上げれば…？？？大変光栄です、ありがとうございます。正直読み返すとまだまだ怪しい所もありますゆえ、今後も精進して参ります…( ˘ω˘ ) (2023年3月6日 1時) (レス) id: 4630244e4e (このIDを非表示/違反報告)
休暇を求める者(プロフ) - 莉久さん» 遅ればせながら返信いたします。う、嬉しか〜〜〜〜〜〜！特に世界観の維持はとても気にしていた所なので、とてもありがたいです。今作の中心人物はほぼ全員登場してしまったのですが、終盤に色々企ててますのでぜひお楽しみに… (2023年3月6日 1時) (レス) id: 4630244e4e (このIDを非表示/違反報告)
ンョョ(プロフ) - はじめまして、コメント失礼します。何年も前から読んでいる者です！ストーリーの根幹がすごくしっかりしていて、伏線の張り方や登場人物のなめらかな視点移動が読んでいて惚れ惚れするほど圧巻です…！いちファンの身ですが、これからも応援しております。 (2023年3月2日 0時) (レス) id: 795bb29f75 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：休暇を求める者
| 作成日時：2022年12月30日 3時
