#１７６ ページ29
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自分の思うがまま、大好きの人に飛びついた。
涼「な、なんでここに … っ」
『探しにきたんですっ！！なにも言わないで行こうとするから … っ』
抱きとめてくれて、彼の顔を見上げて口を膨らさせて見せる。
涼「でも、どうやって … 」
龍「俺が連れてきたんや」
涼「龍友くんまで … 」
本当に誰にも会わないまま旅立とうとしていたのか、見送りは誰もいなくて涼太くん１人だけ。
『バカ … っ、行くなら行くって言ってくれても良かったじゃないですかっ』
涼「 … 昨日のこともあったし、本当のことを言ったらAが泣くと思って」
『そりゃ泣くに決まってるじゃないですかっ！！だって … 』
だって、私の彼氏だから …
最後まで言い切る前に、堪えていた涙がまた溢れ出してきて。
「ほら、こうなる」と涼太くんを呆れさせてしまった。
龍「流石にこれはひどすぎやで、涼太」
涼「 … ごめん」
でも一番呆れてるの龍友くんの方で、深いため息をついて下を向く。
龍「やり方ちゅーんがあるやろ、もっと」
ポリポリと後頭部を仕草を見せてる龍友くん。
『ここに玲於がいてくれたら、最高だったのに … 』
ボソッと呟いた私の声は涼太くんの耳に届いていたらしく、さらに眉を八の字にする。
涼「玲於ぼ覚悟も、ちゃんと受け入れてあげてね … 」
『涼太くん、知って … ？』
涼「うん、今朝学校で会った」
なら、ちゃんとお別れの挨拶はできたかな … ？
アナウンスが入り、ついに涼太くんの旅立ちの時間は近付いてきた。
この手が離れてしまえば、当分の間彼のぬくもりを感じることはできない。
離れなきゃいけないのに、手の力は緩むどころか強くなっていく。
涼「必ず帰ってくるから … それまで待っててくれる … ？」
『当たり前、じゃないですかっ』
コートを掴んでいた手は、涼太くんの手に包まれた瞬間簡単に解けてしまった。
涼「 … なら、今日の夜に僕の家に行って」
『家 … ？』
涼「何があるかは、行けばわかるから … 」
そう言って、顔を近づける涼太くん。
私もそれに応えるように、少しだけ背伸びをする。
�爐�別れ�瓩離�ス。
決して�犧埜絖瓩離�スではない。
ゆっくり、お互い名残惜しい気持ちを飲み込んで唇を離す。
涼「行ってきます」
『行ってらっしゃい、涼太くん』
搭乗ゲートを潜り抜け、彼の姿を見えなくなるまで手を振り続けた。
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あ - 誤字多すぎなんだけど萎えるわ (2019年11月10日 16時) (
レス) id: 75e9093654 (このIDを非表示/違反報告)
夜天(プロフ) - okppp212さん» コメントありがとうございます！そうなんです、あの漫画モチーフで書かせて頂いております！大好きなんですよね...あのバンドが... (2019年10月16日 21時) (レス) id: e2489fa5d7 (このIDを非表示/違反報告)
okppp212(プロフ) - やっぱり好きな漫画のやつだ！ってこの章で発覚して楽しみで読ませていただいてます！がんばってください！ (2019年10月16日 21時) (レス) id: fb074e63b9 (このIDを非表示/違反報告)
夜天(プロフ) - こじゃるさん» コメントありがとうございます！これからも頑張ります！ (2019年9月23日 0時) (レス) id: 11791f34cd (このIDを非表示/違反報告)
こじゃる(プロフ) - 続きが気になります！更新頑張ってください！ (2019年9月23日 0時) (レス) id: f9de41481b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：夜天 | 作成日時：2019年9月11日 14時
