#１７５ ページ28
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午後早退届を出して、龍友くんのバイクに跨って向かうのは空港。
人のごった返すこの場所で、涼太くん1人を探し出すのは至難の業。
『どの便に乗るか言ってなかったんですか？』
龍「俺も今朝聞いてな … 夕方の便としか聞いとらん … 」
いくら電話しても繋がらない。
いくらメッセージを送っても、未読スルー。
後は、国際線のヨーロッパ行の便に張ってるしか方法がない。
龍「あいつ、ホントやること言うことイチイチ鼻につくんだよなっ」
キョロキョロと辺りを見渡しながら、腹を立てる龍友くん。
彼が聞いていたのも、高校を卒業してから留学するというものだった。
龍「何をそんな急いでるんや、アイツは … 」
そうだ。
留学なんて、卒業してからでも十分間に合うはず。
それを3か月ほど早めていく行く必要がどこになるんだろう。
『涼太くんは、一人でため込むタイプなんです … 』
家族のことも、今までずっと我慢してきて。
彼が生きてきた中で必ず�牴翹��瓩箸いΕ皀里呂弔い討�たんだと思う。
『だから … いいんです』
やりたいことをやっと見つけて、それに踏み出そうとしてる。
きっと、気持ちがが焦ってるだけなの。
涼太くんの求めているモノの、すぐに手に入れたくて焦ってるだけ。
『私に … 私たちにそれを止める権利はないから』
私の言葉に龍友くんは微笑んで、いつものように髪をくしゃくしゃに掻き乱しながら撫で回す。
龍「そのカッコイイ感じは涼太の受け売りかぁ？」
『ち、違うもん … っ』
龍「カッコイイリーダー、嫌いじゃないで」
その時、ふわっと私の知ってる香りが横切った。
そんな近くではない、少し距離があるところから。
龍友くんの力離れ、一目散にその香りの後を追う。
間違えるはずがない。
人込みを掻き分けて、必死にその人を背中を探す。
人込みを抜けた先。
すらっとした長身で、ふわふわした髪。
チェックのロングコートにスーツケースを持って立つ後ろ姿。
『涼太くん … っ！！』
迷わずその後ろ姿に声を掛けた。
まるでスローモーション。
振り向いたその人のクリッした垂れた瞳が、さらに大きくなる。
涼「A … ？」
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あ - 誤字多すぎなんだけど萎えるわ (2019年11月10日 16時) (
レス) id: 75e9093654 (このIDを非表示/違反報告)
夜天(プロフ) - okppp212さん» コメントありがとうございます！そうなんです、あの漫画モチーフで書かせて頂いております！大好きなんですよね...あのバンドが... (2019年10月16日 21時) (レス) id: e2489fa5d7 (このIDを非表示/違反報告)
okppp212(プロフ) - やっぱり好きな漫画のやつだ！ってこの章で発覚して楽しみで読ませていただいてます！がんばってください！ (2019年10月16日 21時) (レス) id: fb074e63b9 (このIDを非表示/違反報告)
夜天(プロフ) - こじゃるさん» コメントありがとうございます！これからも頑張ります！ (2019年9月23日 0時) (レス) id: 11791f34cd (このIDを非表示/違反報告)
こじゃる(プロフ) - 続きが気になります！更新頑張ってください！ (2019年9月23日 0時) (レス) id: f9de41481b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：夜天 | 作成日時：2019年9月11日 14時
