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PIERROTのライブの後、会場にいる誰もが興奮冷めやらぬままオーディションの結果発表へと移った。
ステージへと呼び出られ、3チームがリーダーを先頭に並ぶ。
『涼太くん … 』
涼「どうしたの … ？」
『手、握ってて … 』
司会者が喋ってる中、後ろにいた涼太くんに小さくお願いした。
ここに立ってから、手足の震え、動悸が激しくて今にも倒れそうな私。
涼「 … 大丈夫だよ」
私の様子から感じ取ってくれた涼太くんは、お客さんからは見えないようそっと手を繋いでくれた。
司会「それでは！！部門別の順位から発表していきたいと思いますっ！！」
司会者は、持っていた封筒から紙を取り出して驚愕の表情を浮かべる。
それに声で煽るお客さん。
司会「ドラム部門、第3位は数原龍友！！」
後ろにいる龍友くんの方に振り返る。
龍「あっちゃぁ … こんな中でビリか … 」
『そんなことないっ、私たちには龍友くんのドラムしかありえないって思ってるからっ』
悔しそうに笑う龍友くんの表情。
玲於が無言で肩を組むと、サングラスの奥に光るモノが見えた。
司会「それでは … 次はキーボード部門！！」
悲しみに浸ってる間もなく、順位の発表は続く。
3位で名前を呼ばれなかった涼太くん。
それでも表情をピクリと動かさずに微笑んで前を見てる彼は、やっぱりこういう場に慣れてるんだと実感させられる。
司会「第2位は … ！！」
そこでも名前を呼ばれなかった。
となると、必然的に …
司会「キーボード部門優勝は、片寄涼太！！」
自分のことのように嬉しくて、人目も気にせずに飛び跳ねて涼太くんに抱き着いた。
涼「うわっ、ちょっとAっ！！」
『やったよ、涼太くんが一番っ！！』
涼「当たり前でしょ、こんなところで落ちてるようなら片寄の名前が廃れる」
こんな時にまで余裕そうだけど、心から笑ってるように見える。
司会「さて、次はベース部門っ！」
涼「ほら、次はAの番だよ」
涼太くんに下ろされて、正面を向いて気持ちを切り替える。
案の定、私は3位。
こればっかりはしょうがないと思う。
ついこないだ本格的にベースを始めたんだから、他のチームの人たちに負けたってそんなに悔しくなかった。
ふと亜嵐と目が合うと「ドンマイ」と口が動いて、拍手をくれた。
色んなことがあったけど、亜嵐がいたからここまで来れた。
私も「ありがとう」とお礼を返した。
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あ - 誤字多すぎなんだけど萎えるわ (2019年11月10日 16時) (
レス) id: 75e9093654 (このIDを非表示/違反報告)
夜天(プロフ) - okppp212さん» コメントありがとうございます！そうなんです、あの漫画モチーフで書かせて頂いております！大好きなんですよね...あのバンドが... (2019年10月16日 21時) (レス) id: e2489fa5d7 (このIDを非表示/違反報告)
okppp212(プロフ) - やっぱり好きな漫画のやつだ！ってこの章で発覚して楽しみで読ませていただいてます！がんばってください！ (2019年10月16日 21時) (レス) id: fb074e63b9 (このIDを非表示/違反報告)
夜天(プロフ) - こじゃるさん» コメントありがとうございます！これからも頑張ります！ (2019年9月23日 0時) (レス) id: 11791f34cd (このIDを非表示/違反報告)
こじゃる(プロフ) - 続きが気になります！更新頑張ってください！ (2019年9月23日 0時) (レス) id: f9de41481b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：夜天 | 作成日時：2019年9月11日 14時
