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どれだけ眠っていたんだろう。
涼太くんと2人、キングサイズにベッドで眠ったのが午前3時ぐらい。
ごぞごぞと布団の中から出ようとしようとすると、彼の腕に捕まってしまった。
「逃がさない … 」
寝起きの掠れた声、完全に開き切っていない瞳。
そんな風に言われたら、どこにも行けないよ …
『起きて、たんですね … 』
「ちょっと前に … 」
逃げないようにと強く彼に捕まった身体は、もうどこにも行く気は無くなった。
朝日と、海の波の音。
冬の朝の寒さだって、彼がいてくれれば怖くない。
「寒くない？」
『涼太くんがあったかいから大丈夫 … 』
そう言っているのに、彼は布団を掛け直してくれる。
幸せ過ぎて、昨日あったことが嘘みたい …
「A」
『はい … ？』
――――――――――チュッ
不意打ちのキス。
「おはよ … 」
寝起きのふにゃッとした顔で嬉しそうに微笑んで、私の腕に顔を埋める涼太くん。
朝から心臓に悪いことばっかり。
この先、この笑顔を何度も見ることができるのかと思ったら、私も口元が緩んでしまって「おはようございます」と小さく返事をした。
それから涼太くんはまた寝息を立てて眠ってしまい、身動きの取れない私もそれに釣られていつの間にか2度寝してしまっていた。
眠っても、起きても隣に居てくれる。
こんな幸せ、ずっと続けばいいのにと、心の中で唱えた。
その夢が、早くも散ることも知らずに。
――――――――――ビーッ！
次に目が覚めたのは、海外チックなインターホンは鳴った時。
無視しようかと思って布団をかぶり直して、涼太くんの懐に潜り込もうとしても、その犯人は諦めずに何度もインターホンを押してくる。
「 … るさい」
顔をしかめながら、ボソッと聞こえた涼太くんの声。
『私、出ます … ？』
「いいよ … そのうち入ってくる … 」
そのうち入ってくるって … ？
涼太くんの言葉は的中。
バタンッ！と勢いよく扉を開けて入ってきた犯人。
涼太くんは正体を知ってつみたいだけど、何も知らない私は怖くなって彼の胸に収まるように縮こまって布団を頭までかぶった。
でも、その犯人の声で一気に恐怖心は消えていく。
「おいこら！逃避行カップルはどこや！！」
．
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あ - 誤字多すぎなんだけど萎えるわ (2019年11月10日 16時) (
レス) id: 75e9093654 (このIDを非表示/違反報告)
夜天(プロフ) - okppp212さん» コメントありがとうございます！そうなんです、あの漫画モチーフで書かせて頂いております！大好きなんですよね...あのバンドが... (2019年10月16日 21時) (レス) id: e2489fa5d7 (このIDを非表示/違反報告)
okppp212(プロフ) - やっぱり好きな漫画のやつだ！ってこの章で発覚して楽しみで読ませていただいてます！がんばってください！ (2019年10月16日 21時) (レス) id: fb074e63b9 (このIDを非表示/違反報告)
夜天(プロフ) - こじゃるさん» コメントありがとうございます！これからも頑張ります！ (2019年9月23日 0時) (レス) id: 11791f34cd (このIDを非表示/違反報告)
こじゃる(プロフ) - 続きが気になります！更新頑張ってください！ (2019年9月23日 0時) (レス) id: f9de41481b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：夜天 | 作成日時：2019年9月11日 14時
