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*
「誰から？」
「っ、ユウから...」
鼓動が、一気に早くなる
まだあの答えは出ていない
ユウが何を言ってくるか分からないけど、脳裏によぎるそれに手が震えた
「もしもし、」
「もしもし湧くん、今大丈夫？」
「あー、うん大丈夫」
慌てて、駅の端のほうに寄ってユウの言葉を待った
「...あ、その前にテスト今日までだよね？」
「そーだけど、」
「お疲れ様」
「ん、ありがと」
それっきり、何故か少しの沈黙が流れた
かけてきたのはユウの方だし、わざわざお疲れ様を言うためなわけがない
「ユウ、？」
「......颯太、多分浮気してる、」
その声は、微かに震えていた
「今どこ？オレあじと居るんだけど、会える？」
「...家、」
「わかった、今から行く。話聞くから」
じゃあ、と電話を切った
「わくどうするの？」
「わかんねぇ......わかんねぇけど、」
家、という言葉の後、鼻をすする音が聞こえた
ユウは今一人で泣いている
好きな人が浮気をして、苦しんでる
気持ちがわかる、なんて大それたことは言えないけど
ユウだって大切な友達の1人だから
「...オレだったら、隠されんの辛いって思ったから」
それに多分、ユウなら相手もうっすら気付いてる
気付いてるから、よくみんなの相談に乗ってくれるあじじゃなくて、オレに電話をかけてきたんだと思うから
急いで乗り込んだ反対の電車
高校の時1度だけ行ったことのあるユウの家に急いだ
まだどう話すべきか、本当に話すべきか分からない
震える手でインターフォンを押した
「...っ、2人とも、ごめん」
「ユウが、謝ることじゃない、」
その言葉に、涙を零したユウの背中を押して部屋に入った
部屋に入ったはいいけど、ユウもオレも、何も話せなくて、
やっぱりこういう時頼れるのはあじだった
「...ユウちゃんは、なんでうっちーが浮気してるって思ったの？」
「.....先週、久しぶりに颯太の家に行ったの。颯太ってさ、あんま家事ちゃんとやらないでしょ、？だから、掃除とか洗濯とかいつも代わりにやってて、」
その時、ユウは見つけてしまったと言った
ベッドの下に落ちていた、袋の切れ端を
よくお菓子の袋とかほかりっぱなしにする颯太らしいといったら颯太らしいのだけど
これはそんな言葉では片付けられない
浮気という最大のリスク行為を犯しているくせに
あまりにも無責任だ
自然と握る拳に力が入った
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ucst0307(プロフ) - きいさん» 完結おめでとうございます！めちゃくちゃ面白かったです😭何度も読み返します！！ (2021年12月22日 0時) (
レス) id: f62ccc5a63 (このIDを非表示/違反報告)
きい(プロフ) - ucst0307さん» お返事大変遅くなってしまいすいません🙇♂️とても嬉しいお言葉ありがとうございます！最後まで楽しんでいただけていたら嬉しいです(^ ^) (2021年12月19日 16時) (レス) id: 5fec2377c4 (このIDを非表示/違反報告)
ucst0307(プロフ) - コメント失礼します。今一番楽しみにしている作品です！^ ^これからも楽しみに更新待っております♪ (2021年11月15日 0時) (レス) @page39 id: f62ccc5a63 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：きい
| 作成日時：2021年9月25日 0時
