Next Generation 【黒バス】 (ページ46)

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第43Ｑ：将来の夢ページ46

中村「天神はさ、なんで海常に来たんだ？そんだけ賢かったらもっと他のとこ行けただろ？」

『ん～…なんでかなぁ。』

黄瀬「え、分かんないんすか！？」

『私ね、多分笠松さんに憧れてるの。

私たちが中三の時、既に笠松さんはPGとして名が知れていたし、試合とか見てこの人について行きたいなぁって。ぼんやり…まだ主将とかでもなかったんだけど』

黄瀬「へぇ、意外っす」

中村「まぁ、でもその肝心の先輩が女苦手じゃあな」

中村はそう言って苦笑いをする。

早川「じゃあ、卒業した(ら)どうな(り)たいんだ??」

『卒業したら？』

黄瀬「いや、毎回思うんすけど、なんでナチュラルに分かるんすかね…」

『私、バスケで皆を支えていくのも楽しいし好きなんだけど、いつかは看護師になりたいのかも』

中村「へぇ…なんでまた？」

『救いたい人がいたから…かな』

脳裏に浮かんだのは虹村の父だった。
そんな時、ふと虹村の様子が気になった。

黄瀬「めちゃくちゃかっこいいっすね」

『そうかな？ふふ、ありがとう。』

そこからまた、皆各々の勉強をすすめた。
集中していたら時間が経つのはあっという間で

中村「もう七時半か…そろそろ帰るか？」

黄瀬「そうッスね。オレもだいぶ分かるようになってきたし」

『ほんとにー？』

黄瀬「ぐっ…ホントっす！！」

『はいはい。じゃあテスト絶対頑張ってきてね』

黄瀬「はいっす！！！」

彼らもまだ高校生。バスケ以外にも夢中にならなければならないことがいっぱいだった。

＿＿＿数日後…

黄瀬「Aっち先輩～!!」

『あ、黄瀬くん。どうだった？』

黄瀬「じゃーん。」

黄瀬が見せてきたテストの解答用紙。
高得点とはいえないが
50点台がほとんどであの黄瀬にしてはよくやった方だった。

『おお、頑張ったね。』

笠松「お、黄瀬。てめぇちゃんとやったんだろうな！？」

黄瀬「はい！見てくださいッス」

笠松「お、おう…やるな」

小堀「お、笠松の方が酷かったんじゃないのか」

笠松「おいてめぇよけーなこと言うなって言ってんだろ！！！！」

笑い声が響き渡る。海常高校は今日も平和だ。