第22Q:運命の再会 ページ24
『あ!黄瀬くんここにいた…て、あれ?真太郎くん!』
黄瀬の様子が気になり探しに来た天神が
見つけたのは緑間の姿だった。
緑間「天神さん。お久しぶりです」
『久しぶり。元気?相変わらずそうだね』
緑間「まぁ…」
『もっと早く教えてくれれば良かったのに。黒子くんたち帰っちゃったよ?』
緑間「いえ、その必要は無いです」
黄瀬「ええ〜、ほんとにいいんすか?」
からかう黄瀬にため息をついて緑間は続けた
緑間「B型のオレとA型の黒子とは相性最悪なのだよ。
アイツのスタイルは認めているし、むしろ尊敬すらしている。
だが、誠凛などと無名の新設校に行ったのは頂けない。学校選びも尽くせる人事なのにあんな学校で勝とうとしているのか。
運命は自ら切り拓くとでも言いたけで気に食わん。正直試合を見ていても話にならないな。」
その言葉を聞き中学自体 ほんとに些細なことで喧嘩をしていた緑間と黒子を思い出した。
『(まぁ、どっちもどっち正論だし、どっちか決めるなんて極論なんだけどね。)』
そんなことを考えながら天神は笑った。
『変わらないね、真太郎くんは。』
緑間「人間そんなすぐに変わりませんよ。」
『うーん、そうかなぁ。』
根本的には変わってないのかもしれない。
しかし、昔の彼らと今の彼らではまたちがうことを天神は知っている。
そこへ、見知らぬ声がした。
_チリリン
「てめー。渋滞にハマったら1人で先に行きやがって。なんか超恥ずかしかっただろうが!」
自転車にリアカーをひいてこいでやってきた黒髪の少年は緑間に向かって不平をもらす。
緑間「まぁ、今日は試合をみにきただけなんで、俺はもう帰ります。」
緑間は、そう言うと黄瀬に向き合った
緑間「先に謝っておく。オレたち秀徳高校が誠凛に負けるという運命はありえない。残念だが、リベンジは諦めた方がいい」
黄瀬「…」
それを言うと緑間は高尾とジャンケンして
リアカーに乗って去っていった。
『…私たちも帰ろっか?先輩たちみんな帰っちゃったし。』
黄瀬「うええ、ひどいっす。」
『ほんとね、黄瀬くん頑張ってたのにね』
2人は笑いながら、校舎へと戻った。
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作者名:水無瀬。 | 作成日時:2020年1月3日 15時