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●Memory 10●
ﾄﾝﾄﾝﾄﾝ…
ほら。
だから、迂闊に彼女なんかつくるべきじゃなかったんだ。
階段を下りながら
脳の血管が切れるんじゃないかというくらい。
それくらい苛立ってるのは………
僕はユキを信じきっていたから。
そして、思った以上に彼女に惚れていたから。
ﾊﾞﾀﾊﾞﾀ…
KH「…ちょっ、ﾁｬﾝﾐﾝ！」
腕を掴まれて。
振り返った先には、怪訝そうに眉をひそめるｷｭﾋｮﾝ。
くそ……
こんな時に、こいつを格好良いと思う自分が心底嫌だ。
ユキとのキス。
ｷｭﾋｮﾝの顔を見た瞬間、さっきの光景が鮮明に僕を襲う。
CM「…なんだよ。」
KH「様子が変だったから。
え……まさか狙ってたとか？」
ｷｭﾋｮﾝが本気で状況を把握してないのは
その、困惑した表情で分かる。
なんだこれ…。
追い掛けてきたのがユキじゃなくてｷｭﾋｮﾝなのも
よくよく考えると笑えるし。
CM「俺の彼女だよ。お前がキスしてたの。」
KH「…え？」
そう。
ユキの存在を、僕はｷｭﾋｮﾝにすら話していなかった。
たまに会う時も
ここから遠いカフェか、最近ではずっとユキの部屋だったし。
恋愛の惚気話を、ｷｭﾋｮﾝにする気なかったから。
KH「だって……あの子彼氏いないって。」
CM「…………」
KH「や、誘ったのは俺だけど。
ああー、なんか……ごめん。まじで。」
ごめんじゃねえよ。
ていうかさ。
「彼氏いない」なんて
そんな彼氏としてみっともない話ってある？
KH「…ん、殴っていいよ。取り敢えず。」
CM「なんで。知らなかったんだろ、お前は。」
KH「でも、いいから。」
そう言われて。
ただの八つ当たりで拳で頬を殴ろうと思ったけど
ぱしん、と頭を平手で叩いた。
反射的に目を閉じたｷｭﾋｮﾝが、恐る恐る僕を見る。
CM「馬鹿。お前の節操のなさ、どうにかしろ。」
KH「……悪い。ごめんなさい。もうお前の好きな子には手出さないって約束するから。一生誓うから。」
一生なんてプロポーズかよ。
しかも、誓うほどの事じゃねえし…(笑)
KH「……ね？」
だけど。
きっと僕は一生ｷｭﾋｮﾝの友達をしていくから。
なぜか、それだけは確信があるから。
CM「…気持ちわりいな(笑)」
そう言って、笑った。
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りんこ(プロフ) - すぐりさん» すぐりさん、コメントありがとうございます(^^)水色のカルテとこちらのカップルを気に入ってもらえてとても感激です。ナンセンスもツボってもらえて嬉しい♪ヒロインちゃん好き過ぎて重い年下チャンミンさん、最後まで可愛がってあげて下さいね^^笑 (2022年1月29日 20時) (
レス) id: d7a2e5dd40 (このIDを非表示/違反報告)
すぐり(プロフ) - ｶﾙﾃ 続きも読める様にして頂いて有難うございますm(_ _)mｽｯｺﾞｲ嬉しい…今度はあの挫けたところを突破して読めてます。ここの主人公とﾁｬﾝﾐﾝの存在が大好きで…ﾎﾝﾄ読めて嬉しい(^^)ﾁｬﾝﾐﾝのﾅﾝｾﾝｽって言葉見る度…読める幸せ噛み締めています♪ (2022年1月29日 9時) (レス) id: bd7625e3e7 (このIDを非表示/違反報告)
りんこ(プロフ) - manmaruuさん» 甘々のリョウク先輩、manmaruuさんのツボにハマってもらえたようで(*´▽`*)私も久々に読み返して、先輩に愛されてきます(笑)いつも温かいメッセージ嬉しいです。こちらこそありがとうございます！ (2019年11月19日 10時) (レス) id: f23ebc6f87 (このIDを非表示/違反報告)
りんこ(プロフ) - manmaruuさん» manmaruさん、レンガとカルテも読んでくださったんですね！ありがとうございます、そしてお疲れ様でした(=^_^=)笑 わー、本当ですか！お話の中の彼らを気に入ってもらえて嬉しいです。楽しんでもらえてよかった♪ (2019年11月19日 10時) (レス) id: f23ebc6f87 (このIDを非表示/違反報告)
manmaruu(プロフ) - リョウクさんはちょこれーとシリーズも大大大好きでこちらのお話でも出てきてくれて嬉しいです。心が潤うお話をたくさん公開して下さってありがとうございます！！ (2019年11月18日 14時) (レス) id: 786210485f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：りんこ
| 作成日時：2015年7月8日 18時
