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●Memory 7●
その日を境にユキは僕の彼女になった。
とはいっても
僕達は相変わらず友達を少しはみ出たような関係で
よくいるベタベタな高校生カップルとは遠い。
遊びやバイトに忙しいユキは
「会いたい」なんて我儘で困らせる事もないし。
だけど。
会えば"友達"では感じられない、甘酸っぱい感情で溢れる。
…好きなんだ。
というか、会う度に自覚してる。
賢くもなく、見た目もタイプではなく
儚さの欠片もない彼女の事が、確かに好きだって。
CM「あのさぁ、そのスカートどうにかなんない？
そこまで短いと可愛いを通り越して品がない。」
ﾕｷ「うける、品がない女と付き合ってるﾁｬﾝﾐﾝ(笑)」
CM「あー！そんなテカテカな唇で口つけたらグラスが汚れるだろ！拭え！」
ﾕｷ「もう〜こんな口うるさい男無理！」
そんな風に、ガキみたいに言い争う時もあるけど。
カラッとした性格のユキは
3分もしたらご機嫌にプリクラを見せてくるし。
無理やり僕の手帳に貼り付けてくる。
CM「……うぜえ(笑)」
ﾕｷ「よかったね、これでいつでも私が見られるね。」
軽いノリ。
僕の高校の女の子達よりも、かなり今どきの女子高生。
だけど…
カフェで英単語を眺めてる僕に
しんみりした様子で、溜息をついたりもする。
ﾕｷ「ﾁｬﾝﾐﾝが大学行ったら私なんか霞むんだろうなぁ…。」
CM「んー、かもね。ドンマイ。」
ﾕｷ「でもうちらこんな格差があったら、どうせ結婚も出来ないもんね。泣けてくる。えーん。」
とても泣きそうな口調ではないけど。
ティラミスをスプーンですくいながら遠い目をするユキが
思いのほか可愛く思えて。
ていうか、格差ってなんだよ…(笑)
CM「…(笑) なら、せめて家事の勉強でもしとけよ。」
そう言うと、笑顔でピースを作る彼女の単純さを
やっぱり僕は可愛く思った。
差し入れで持ってきた型抜きクッキーすら
焦げたせんべいのように固くてまずい不器用さも。
先の事は分からないけど。
大学に進学して
どんなに魅力的な女に出会っても
何も変わらないんじゃない？
きっと、僕の隣にはユキがいる。
ﾕｷ「じゃあね〜浮気すんなよ〜？」
CM「黙れ(笑)」
あの夜……
もし雨が降らなかったら
僕とユキは何も起きなかったかもしれない。
だけど、遅かれ早かれ、僕達は付き合っていたと思うから。
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りんこ(プロフ) - すぐりさん» すぐりさん、コメントありがとうございます(^^)水色のカルテとこちらのカップルを気に入ってもらえてとても感激です。ナンセンスもツボってもらえて嬉しい♪ヒロインちゃん好き過ぎて重い年下チャンミンさん、最後まで可愛がってあげて下さいね^^笑 (2022年1月29日 20時) (
レス) id: d7a2e5dd40 (このIDを非表示/違反報告)
すぐり(プロフ) - ｶﾙﾃ 続きも読める様にして頂いて有難うございますm(_ _)mｽｯｺﾞｲ嬉しい…今度はあの挫けたところを突破して読めてます。ここの主人公とﾁｬﾝﾐﾝの存在が大好きで…ﾎﾝﾄ読めて嬉しい(^^)ﾁｬﾝﾐﾝのﾅﾝｾﾝｽって言葉見る度…読める幸せ噛み締めています♪ (2022年1月29日 9時) (レス) id: bd7625e3e7 (このIDを非表示/違反報告)
りんこ(プロフ) - manmaruuさん» 甘々のリョウク先輩、manmaruuさんのツボにハマってもらえたようで(*´▽`*)私も久々に読み返して、先輩に愛されてきます(笑)いつも温かいメッセージ嬉しいです。こちらこそありがとうございます！ (2019年11月19日 10時) (レス) id: f23ebc6f87 (このIDを非表示/違反報告)
りんこ(プロフ) - manmaruuさん» manmaruさん、レンガとカルテも読んでくださったんですね！ありがとうございます、そしてお疲れ様でした(=^_^=)笑 わー、本当ですか！お話の中の彼らを気に入ってもらえて嬉しいです。楽しんでもらえてよかった♪ (2019年11月19日 10時) (レス) id: f23ebc6f87 (このIDを非表示/違反報告)
manmaruu(プロフ) - リョウクさんはちょこれーとシリーズも大大大好きでこちらのお話でも出てきてくれて嬉しいです。心が潤うお話をたくさん公開して下さってありがとうございます！！ (2019年11月18日 14時) (レス) id: 786210485f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：りんこ
| 作成日時：2015年7月8日 18時
