あなたに会いたかったから ページ34
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CM「ふぅん。朝から僕と会いたいですか(笑)」
ﾁｬﾝﾐﾝさんの手が伸びて。
私の髪の毛に触れる指が、ほんの微かに耳もかすめた。
「意地悪ですね。人が赤くなるのを見て楽しむなんて。」
私は少し怒っている。
私に全く余裕を持たせてくれない…
いつも斜め上からおかしそうにするﾁｬﾝﾐﾝさんに。
CM「んー……それは2つ間違ってますね。」
「え？」
CM「人が、じゃなくてAさん限定。
それに、楽しんでるんじゃなくて喜んでるんです。」
「よ、喜んでるなんて、もっと重罪です。」
ほんと、とんでもない人を好きになってしまったみたい…。
これまでの数少ない恋は違った。
もっと堅実に、身近さを感じられる人だった。
すると。
ﾁｬﾝﾐﾝさんは何も言わずに私を抱き寄せて。
背の高い彼は、今回も私の視界を封じ込めるように暗くする。
CM「…会いたかった。」
「耳元でやめ……」
CM「今、大事なこと言ってるから黙って。
あなたに会いたかったから、わざわざ会いに来たんです。」
じりじりと。
体を抱き締められながら、ふらつく足元は後退りしていて。
ｶﾂ…
踵が固いものにぶつかって
ようやく、後ろが壁なことに気付いた。
CM「…って、なにやってんだ僕(笑)」
私の体を解放すると。
ﾁｬﾝﾐﾝさんは、私の乱れてしまったらしい前髪を指で直して。
優しい雰囲気にドキドキしていると
「地味な髪…(笑)」と笑い出す。
「ち、ちょうど美容室に行くところでした。」
CM「へぇ。髪、明るくなんかしないで下さいよ。」
「どっちですか。支離滅裂です。」
もう…。
明るくするな、と言われたら黒髪に決定だし。
毛先を整える程度に決定。
そうやって、今の地味な私が出来上がる。
CM「あ、今不満に思ったでしょう。顔に出てる。」
「ﾁｬﾝﾐﾝさんに隠し事は無理ですね。」
ﾁｬﾝﾐﾝさんは「もちろん？」と言わんばかりの
余裕たっぷりな顔をして。
CM「何もかも洗いざらい話す必要はないけど、僕に嘘つかないでくださいね。」
「嘘、ですか。」
CM「まあ……嘘ついた方が上手くいく時もあるけど(笑)」
そう言って笑うけど。
ﾁｬﾝﾐﾝさんに嘘をついても
私はすぐに見破られる自信があるし。
嘘をつく必要性もないし。
だけど……
ﾁｬﾝﾐﾝさんが嘘をついたところで
私は気付けないだろう、と思う。
………2章につづく………
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りんこ(プロフ) - すぐりさん» すぐりさん、コメントありがとうございます(^^)水色のカルテとこちらのカップルを気に入ってもらえてとても感激です。ナンセンスもツボってもらえて嬉しい♪ヒロインちゃん好き過ぎて重い年下チャンミンさん、最後まで可愛がってあげて下さいね^^笑 (2022年1月29日 20時) (
レス) id: d7a2e5dd40 (このIDを非表示/違反報告)
すぐり(プロフ) - ｶﾙﾃ 続きも読める様にして頂いて有難うございますm(_ _)mｽｯｺﾞｲ嬉しい…今度はあの挫けたところを突破して読めてます。ここの主人公とﾁｬﾝﾐﾝの存在が大好きで…ﾎﾝﾄ読めて嬉しい(^^)ﾁｬﾝﾐﾝのﾅﾝｾﾝｽって言葉見る度…読める幸せ噛み締めています♪ (2022年1月29日 9時) (レス) id: bd7625e3e7 (このIDを非表示/違反報告)
りんこ(プロフ) - manmaruuさん» 甘々のリョウク先輩、manmaruuさんのツボにハマってもらえたようで(*´▽`*)私も久々に読み返して、先輩に愛されてきます(笑)いつも温かいメッセージ嬉しいです。こちらこそありがとうございます！ (2019年11月19日 10時) (レス) id: f23ebc6f87 (このIDを非表示/違反報告)
りんこ(プロフ) - manmaruuさん» manmaruさん、レンガとカルテも読んでくださったんですね！ありがとうございます、そしてお疲れ様でした(=^_^=)笑 わー、本当ですか！お話の中の彼らを気に入ってもらえて嬉しいです。楽しんでもらえてよかった♪ (2019年11月19日 10時) (レス) id: f23ebc6f87 (このIDを非表示/違反報告)
manmaruu(プロフ) - リョウクさんはちょこれーとシリーズも大大大好きでこちらのお話でも出てきてくれて嬉しいです。心が潤うお話をたくさん公開して下さってありがとうございます！！ (2019年11月18日 14時) (レス) id: 786210485f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：りんこ
| 作成日時：2015年7月8日 18時
