● 第2章 ● 理性と本能 ページ31
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CM「んー…？嘘ついたでしょう。
バス停から徒歩2分の距離じゃないですよ。」
美しい人って、どこから見ても絵になる。
それは前から…
なんなら、高校時代からも分かっていた事だけど。
私の"彼氏"がこんなに素敵な人だという実感が
どうしても湧かなくて。
「いいえ。走れば着きます。」
CM「走るな、あなた転ぶから(笑)」
アパートまで送ってくれたﾁｬﾝﾐﾝさんが
車を道路の脇に静かに停めて。
「寒くないですか」と助手席の私に聞く。
大きなトラ柄の猫が、前を横切っていった。
「…大丈夫です。」
ﾁｬﾝﾐﾝさんの、敬語ではない言葉が混じるところ。
男っぽさを感じて胸がときめくんだ。
恋人同士になったのは……たったの6時間前。
午後は集中しようと思えば思う程
私の意識は、隣のカウンセリングルームに飛んでいて。
その度にﾘｮｳｸさんにデコピンをされた。
「ﾁｬﾝﾐﾝさんは一人暮らしですか？」
CM「そうですよ。同じマンションの1個下の階にｷｭﾋｮﾝもいるけど(笑)」
「わぁ！それはいいですね。いつでも遊びに行けますね。」
CM「はい？」
さら…さら…
後頭部に伸びた手が私の頭を撫でて。
「うちに来ても連れて行きませんよ」と続けるけど。
その大きな掌の感触が、やけに私を慈しんでいるようで。
「あ、送ってくれてありがとうございました。」
CM「Aさん。僕は、あなたに関しては誰よりも大事にしたいと思ってますから。」
ﾄﾞｷ…
な、なにを急に…。
撫でる手を止めることなく
ﾁｬﾝﾐﾝさんからそんな言葉を言われて。
顔の蒸気で、眼鏡が曇っていく気がした。
「ええと……私は自慢出来る恋愛経験なんてなくて。
それは、おいおい話していきますが。」
CM「…………」
「それでも、ﾁｬﾝﾐﾝさん以上の男性はいないと確信しています。」
って、これじゃプロポーズみたいじゃない。
交際初日になんて事を…。
CM「…(笑) そうだといいけど。」
小さく笑ってシートベルトを外したﾁｬﾝﾐﾝさんが
私のほうに向きを変えて。
ぐっ…と。
頭に回した手に力が加わると
私の視界はﾁｬﾝﾐﾝさんで暗くなる。
あっという間に。
「……………、」
目を……閉じそびれた。
2回目。
前回は頭が真っ白になったけど。
今は、リアルに唇の熱まで感じ取ってる。
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りんこ(プロフ) - すぐりさん» すぐりさん、コメントありがとうございます(^^)水色のカルテとこちらのカップルを気に入ってもらえてとても感激です。ナンセンスもツボってもらえて嬉しい♪ヒロインちゃん好き過ぎて重い年下チャンミンさん、最後まで可愛がってあげて下さいね^^笑 (2022年1月29日 20時) (
レス) id: d7a2e5dd40 (このIDを非表示/違反報告)
すぐり(プロフ) - ｶﾙﾃ 続きも読める様にして頂いて有難うございますm(_ _)mｽｯｺﾞｲ嬉しい…今度はあの挫けたところを突破して読めてます。ここの主人公とﾁｬﾝﾐﾝの存在が大好きで…ﾎﾝﾄ読めて嬉しい(^^)ﾁｬﾝﾐﾝのﾅﾝｾﾝｽって言葉見る度…読める幸せ噛み締めています♪ (2022年1月29日 9時) (レス) id: bd7625e3e7 (このIDを非表示/違反報告)
りんこ(プロフ) - manmaruuさん» 甘々のリョウク先輩、manmaruuさんのツボにハマってもらえたようで(*´▽`*)私も久々に読み返して、先輩に愛されてきます(笑)いつも温かいメッセージ嬉しいです。こちらこそありがとうございます！ (2019年11月19日 10時) (レス) id: f23ebc6f87 (このIDを非表示/違反報告)
りんこ(プロフ) - manmaruuさん» manmaruさん、レンガとカルテも読んでくださったんですね！ありがとうございます、そしてお疲れ様でした(=^_^=)笑 わー、本当ですか！お話の中の彼らを気に入ってもらえて嬉しいです。楽しんでもらえてよかった♪ (2019年11月19日 10時) (レス) id: f23ebc6f87 (このIDを非表示/違反報告)
manmaruu(プロフ) - リョウクさんはちょこれーとシリーズも大大大好きでこちらのお話でも出てきてくれて嬉しいです。心が潤うお話をたくさん公開して下さってありがとうございます！！ (2019年11月18日 14時) (レス) id: 786210485f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：りんこ
| 作成日時：2015年7月8日 18時
