神の嫁【桃】

３３話目 ページ38

夢主side

暇なので、手に着いている枷をカシャンカシャンして遊ぶ←

反動で取れないかなとか思ってみたり。

『……っはぁ、』

やっぱり、不安や恐怖は消えない。

さとみくんが助けに来なかったらどうしようって。

もし見捨てられたらどうしようって。

このまま…殺されたらどうしようって。

『さとみくっ…さとみくん…っ！』

ガシャン！ ドンッ！バンッ！

扉の向こうから、すごい音が聞こえる。

ドアが開くと、そんな音も聞こえないというように、例の悪魔がまた来た。

『……今度は何をしに』
「言っただろ？命をかけた賭けをするって」
『……え？』

待って、やっぱり殺されるの、私？

「いや、君を放置しておいて、アイツらが来ても困るし」

カチャリと鍵を閉める。

その瞬間、私の中の感情は、全て恐怖によって埋め尽くされた。



そのあと、何をされたかはイマイチ覚えてない。

気付いたら全身が血だらけで、服はビリビリで。

目を開けておくのも一苦労。

「へぇ、まだ生きてるんだ。しぶといね」
『…………』
「アイツらまだ来ないねwwwこのままほんとに殺しちゃおっかな？」

シュ、とナイフが向けられる。

逃げたいけど、身体が動かない。

あぁ、死ぬんだなって感じた。

死を覚悟した。

全力で。
















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バンッ！！




桃「Aっっっっ！！！」

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