セクゾ兄弟はお医者さん

腸閉塞（勝利） ページ11

S.Sside



最近お腹のあたりが変な感じがする
痛いような、気持ち悪いような、かと言って特別お腹を下しているというわけでもない


聡「どうしたの勝利、もう食べないの？」


家のリビングで向かいに座って、不思議そうにこちらを覗き込んでくる聡。今日は聡も俺も夜勤なので、今はのんびり2人で昼食を食べているところだ




勝「うーん…なんか全然入っていかないんだよね」


自分はなかなか身体に肉が付きにくい体質だけど、食欲は人並みかそれ以上にある

今目の前にある聡が作ってくれた親子丼だって大好物なはずなのに、何故か食欲が全然わいてこない



聡「暑くなってきたし夏バテかな」

勝「どうなんだろ、でもそれもあるかも」



結局お互いに原因を深くは追求しないまま、聡に謝って親子丼は残させて貰った






勝「うっ……気持ち悪い……」



出勤後はいつも通りバタバタと院内を駆け回っていたけれど、一段落してカルテを書こうと椅子に腰かけた途端、じわじわと気持ち悪さを実感し始めた


やはり痛さと言うよりも、お腹が張って気持ちが悪い方が勝っている。だけどそれを確信したところで今は対処する術がない



勝「……あと少し」



口に出して自分に自己暗示をかけて、俺は長い長い夜をやり過ごした

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