29 回想 ページ30
廉と結婚して2年ほどたったある日。
その日は朝から宮殿が慌ただしかった。
廉の姿はどこにも見えなくて…なんか胸騒ぎがする。
「大吾!」
廊下を歩き回ってたら大吾を見つけた。
大「A様!」
「なにかあったの?」
大「はい…実は…反乱が起こりまして………戦が始まります…」
「反乱……」
戦………
大「帝様が戦に出られます。」
「おじさまが!?なんで………廉は?」
大「廉はまだ行きません。帝様にもしもの事があった時のために……」
「廉は今どこに?」
大「帝様のお部屋です」
「わかった、ありがと」
私は急いでおじさまの部屋に向かう。
廉「失礼します………」
「廉!!」
ちょうど部屋から出てきた廉に抱きつく。
廉「A…………俺、どうしたらええねん……」
「廉…」
廉はきつく私を抱きしめる。廉の顔を見るととても辛そう。
私もさらに廉を抱きしめる。
おじさまの戦死を知ったのはそれから少したってからだった。
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作者名:L | 作成日時:2015年7月25日 23時