時恋 ~since 1200 years ago~ (ページ17)

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16 回想ページ17

「こっちですよ」

廉「知っとるわ。ここ俺の家やぞ」

あ、そうか…

廉「お前って、天然なん？」

「え…さぁ？」

廉「その返しおかしいやろ」

「東宮様こそ、その質問おかしくないですか？」

廉「おかしないわ！おかしいんわお前の方や！」

「違います！」

二人で言い合う。廉のことが気になりだしたのは事実だけど、こういうところ嫌いかも。妙に子供っぽいっていうか…まぁまだ13歳だから子供なんだけど…なんていうか、幼い？そんなところ。

私は廉を置いて歩き出した。池の水は透き通っていて、でもそこは見えなかった。そのくらい深いのかな？

廉「おい！どこ行くねん！」

「東宮様には関係ないです」

廉「お前が連れてきたんやろ！」

「私は誘っただけです。来たのは東宮様じゃないですか」

廉「お前なぁー」

そんな廉を置いてずんずん歩く。

その時

池のふちに置いてあった岩の苔で足をすべらせた。

「きゃっ！」

バシャンっ！！

廉「A！！」

廉のそんな声がした気がした。