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「·····レイコ、明日になったらすぐでていくんだろう？」
シェリフはなんだな寂しそうにそう口にしてきて、私は俯いた。
本当は、もっとこの街にいたい、みんないい人だし、特に彼と離れたくなかった。でも、実家の方でも自分の仕事があるし、溜まっていた有給の消化のためにここに来ている。長居する訳には行かない。でも、有給は1週間取っているからもう少しここにい続けられる。お金だってたっぷり持ってきたのだ、ここで過ごすのもアリなはずだ。実家ではずっとバリバリ働いて人の動きに目がくらむ毎日だったので、たまにはゆっくりしたい気持ちもでてきた。
「·····いや·····もう少し、ここにいようと思います、お金はまだありますし……何かの縁ですし…はは」
私は勇気を出して、彼にそう伝えた。彼はそれを聞くと嬉しそうに笑ってくれた。
「そうか·····なら、もっと一緒に居られるな、はは」
カッコイイ·····。本当に素敵だ。
こんな素敵な人と知り合えただけで、迷子になってしまって良かったとさえ思った。
しばらくして、外から騒ぐ声が聞こえて、振り向くと、ドアから雪崩出るように、お店にいた車たちが倒れていた。
これ、助けた方がいいの？？
私はよく分からずに、シェリフの方を見ると、冷ややかな目で彼らを見ていた。
「ごめんシェリフー」
「シェリフが可愛い子と2人で飲んでるもんだから」
そんなことを口々に言う車たちにシェリフは少し照れた様子を見せながら、怒っていた。
「お前ら！！空気読め！シッシッ！！逮捕するぞ！！」
そう言って、彼らは店の外へと追い出されてしまった。
賑やかだなぁ·····。
私は苦笑しながら彼らを見送った。そして、シェリフが戻って来ると、急に静かになった店内で、彼が席に着くまで待ってから、話を切り出した。
「すまんな、レイコ、恋人とかいるんだろ？それなのにこんな風に·····」
「え、あ、居ませんけど··」
「そうなのか！？」
「はい、そうですよ」
私がそう答えると、彼はホッとしたような表情を見せた。そして、また申し訳なさそうにして、謝ってきた。
「そうだったんだな、すまない、変なこと聞いて」
「いえ、気にしないでください」
私は笑顔を作ってそう答えた。本当は、私にもパートナーがいるような魅力があるのかなと思ってちょっと嬉しかった。
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Fighting ND(プロフ) - 忘れてました、久しぶりなもので…ご指摘、ありがとうございます！ (2022年7月30日 18時) (
レス) id: f25c662c6b (このIDを非表示/違反報告)
kajtuuwn(プロフ) - オリ/ジナルになってます。二次創作を作る時はきちんと確認してタグを外して下さい (2022年7月30日 18時) (レス) id: 08bd233888 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ファイティング ネクストドリーム | 作成日時：2022年7月30日 18時
