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「あ、あの·····実は、私、迷ってしまって…高速道路の入口を探しているんです…遠くの方から旅行に来たんですけど」
「ほぉ、迷子か……あ、そうだ、時間があるんだったら、近くに俺の街があるから、観光に来るといい、どうかな？」
おっとぉ…これは、絶対断れない……
時間は無い訳では無いのだけど、短い時間だからあまりゆっくりできない。
でも、まぁ……道を教えてもらうお礼と思えばいいか。
｢ぜ、是非おねがいします｣
ホイトは私の返事を聞くと、前に立って、ゆっくり進み出した。
私は軽くお礼を言うと、彼の後ろにしっかりついていく。
もう迷子にはならないようにしないとね。
彼の後ろ姿は本当にすごくカッコよくて、ついつい見とれてしまう。
近くで見る保安官がこんなにカッコイイなんて思っていなかった。
警察にもお世話になったこともなく、保安官が街まで連れていってくれるなんて、なんだか変な気持ちではあったが、だいぶありがたい。
「その車体、いいな。もしかして、日本産まれ？緑のボディが凄く綺麗だ、きみ、名前は？？」
「え、あ、れ、レイコです。はい、日本産まれです！」
いきなり褒められたことに驚いてしまって慌てて答えた。
まさか褒められるとは思ってなかった。こんなにかっこいい人にそんなことを言われてしまうなんて。
彼は私の反応をおかしく思ったのか、ふふふと笑ってきた。
「俺はシェリフ、見ての通り保安官。気軽にシェリフって呼んでくれ」
「シェリフ·····」
名前を口にすると、なんだかくすぐったくて変な感じがしてしまう。
結構年上の車だし、呼び捨てはやっぱりなんだか恥ずかしい。
「しぇ、シェリフこそ、す、す、素敵なバックライト……です…はい……！」
私は少し躊躇しながらも、素直な感想を述べた。
すると、シェリフは「照れるなぁ」と少しだけ照れた様子で、足取りがなんだか軽くなっているようにも見えた。
言わなきゃ良かったなんてことにならなくて良かった…私はホッと胸を撫で下ろす。
そして、私達は街に着くまでずっと他愛もない話をしていた。
私がどこから来たかとか…好きな事とか……
あまり話さない私でも、なんだか不思議と話が弾んで、こんなふうに男性と話して楽しかったのは久しぶりな気がする。保安官相手にこんな風に思っちゃうなんて少し変だろうか。
青い空がいつもよりいっそう綺麗に、私を見てくれているように見えて、私は空に向かって微笑んだ。
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Fighting ND(プロフ) - 忘れてました、久しぶりなもので…ご指摘、ありがとうございます！ (2022年7月30日 18時) (
レス) id: f25c662c6b (このIDを非表示/違反報告)
kajtuuwn(プロフ) - オリ/ジナルになってます。二次創作を作る時はきちんと確認してタグを外して下さい (2022年7月30日 18時) (レス) id: 08bd233888 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ファイティング ネクストドリーム | 作成日時：2022年7月30日 18時
