第1話 彼との出会い ページ2
しまった。すっかり迷ってしまった。
高速道路に乗って行くはずだったのに、こんな所に来てしまってしばらく進んでいるが、何も見当たらない。
折角取った1週間分の有給がこんな事で潰れてしまうなんて、絶望で余計に頭が狂ってしまいそうだ。
「もぉ、なんなの！このカーナビ壊れてるの！？」
私はカッとなって一人で怒りの声を上げる。
だれもいないなら、騒いだって文句は言われないはずだ。
…あぁ、こんなことなら、働いてばかりじゃなくてもっと遊び倒して置けばよかった……と思い始めたその時、何かの看板を見つけたので、近づいてよく見てみる。
「ラジエーター·····スプリングス？？？」
そのままその看板をしばらく眺めていたが、どうやら街の名前らしい。
ここにいけばガソリンが買えるということに気づいたので、嬉しくてエンジン音を思い切り鳴らした。
「死ぬかと思った！！これで命拾いした！！」
「なにごとだ？｣
「ひぇっ！！｣
誰もいないかと思って一人で叫んでいたものだから、看板裏から車が出てきて、驚いたのなんので短い叫び声を上げてしまった。
それに、あんなに喚いてしまって恥ずかしすぎる……
私は気まずくてゴホン、とわざと咳き込んだ。
その車は、太陽の光に反射して綺麗に光る黒いボディをしていて、頭部には赤いランプ、車体横にSheriffと保安官を意味する英語が刻まれていた。
私は、自分が何もしていないにも関わらず、その見た目に威圧感を覚えて思わず後ろに下がってしまう。
でも、海外の保安官の車は、やはり、とびきりかっこいいい。
大人の余裕が溢れていると言う感じで、なんだか彼がとても輝いて見えて、あまり直視することが出来なかった。
いや、私、しっかりして。
黙りこくっていたら変な人だと思われるし、これじゃあ一人称が最悪だ。
それに、これはラッキーなんだ。
迷ってしまった私を助けてくれるかもしれない。
｢あはは、すまないね、驚かせたかな、お嬢さん1人でどうした？｣
私がなんと言おうか考えていたら、彼から思った以上に優しい声色でニッコリとそう言われて、深く安堵した。
不思議だが、安心感さえ芽生える。やはり、保安官という役職の人だからだろうか？
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Fighting ND(プロフ) - 忘れてました、久しぶりなもので…ご指摘、ありがとうございます！ (2022年7月30日 18時) (
レス) id: f25c662c6b (このIDを非表示/違反報告)
kajtuuwn(プロフ) - オリ/ジナルになってます。二次創作を作る時はきちんと確認してタグを外して下さい (2022年7月30日 18時) (レス) id: 08bd233888 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ファイティング ネクストドリーム | 作成日時：2022年7月30日 18時
