#運転免許拒否派 ページ42
＿＿ミョンホside
『きれー…』
ヒョイっとヌナの顔を覗き込むとやっと日本語を使ったことに気がついたみたいで
「イェッポヨ(綺麗です)」
ってシュアヒョンに向かって言い直した。
「でしょう？」
そう自慢気なシュアヒョンが連れてきたのは(厳密には僕が車を運転した)
小さなランプ屋さんだった。
一見ランプ屋のようだけど、中にはいると
ステンドグラスで作られたたくさんの雑貨がおいてあった。
大の男がフツーに生活をしていて
どうやったらこんな洒落た店にたどり着けるのか知りたい。
「素敵です。シュアオッパこんなのどうですか？
…あぁこれに赤ワイン入れてチーズなんてつまんでるの想像しただけで」
その先は自主規制をかけたらしいヌナは
ワイングラスのようなそれを指先で少しだけなでた。
「…ね、何で外でようってなったのか覚えてないわけ？」
そう言えば僕はそれを聞いてない。
ただヒョンとヌナがこんな夜遅くに外出するなんて言うもんだから
運転手に名乗り出た…じゃなくて割って入っただけだ。
「あーっと…」
知っているはずのヌナが頼りない声を出すからヒョンはいいよ、って笑った。
ヌナが無関心なのは自分の事だけなんだから、きっとこの夜遊びはヌナのためなんだろうと悟る。
「Aって何色好きだっけ？」
ヌナは難しい質問でもないのにまた首をかしげる。
本当にこだわりがない。こっちが心配なくらいに。
「僕はこういうグレーが好きだけど、Aも好き？」
それを知ってるシュアヒョンがこういう聞き方をすると素直に頷くから
シュアヒョンは満足そうに慣れた様子で狭い店内の奥に入った。
それから奥にいた若い女の店員さんと少し話すと
その人も会得したみたいでカウンターのしたから小包を取り出した。
「はいこれ。この前日本で手鏡壊したでしょ？
いつか渡そうと思ってたけど、今日にした」
「…私に？」
「ミョンホだと思う？」
うわ、こりゃ着いてきたこと相当根に持ってるな。
「受け取ってくれる？それとペットボトルは捨ててほしいな」
ペットボトル？何のことだ？
そう思ったけどヌナは分かったみたいで
「ペットボトルは絶対に捨てませんがこちらもありがたく頂戴します」
ってかしこまってお礼を述べた。
後日、宿舎ではシュアヒョンがランプ屋の女の子に恋をしてる噂が出回ったが
発信源が僕じゃないことを特筆しておきたい。
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ドアノブ(プロフ) - めっちゃツボです…！思わず拝みそうになりました…主人公ちゃん含めセブチ可愛いが過ぎる…ありがとうございます… (2020年8月28日 19時) (
レス) id: b5f2c25d52 (このIDを非表示/違反報告)
ﾅｵ(プロフ) - ちゅんちゃんさん» 素敵なコメントありがとうございます！心を込めて書いたので嬉しいです(^^)ちゅんちゅんさんも素敵な小説を書かれていて、私も拝読しており、楽しみにしています！コメントありがとうございました！ (2020年7月16日 16時) (レス) id: 76734e0b15 (このIDを非表示/違反報告)
ちゅんちゃん(プロフ) - なおさんの小説全部読みました、とくにharuが大好きで…！いつも拝見しております！忙しいと思いますが、更新楽しみにお待ちしております！本当に楽しい雰囲気の小説で大好きです！ (2020年7月16日 11時) (レス) id: 9b4c1ba7dc (このIDを非表示/違反報告)
ﾅｵ(プロフ) - なつみさん» 嬉しいコメントありがとうございます！本作も読んでいただけて嬉しいですし、とても励みになります！あら！それは何よりです！^^かっこいいですよね〜！ (2020年5月16日 19時) (レス) id: 193db4ca5a (このIDを非表示/違反報告)
なつみ(プロフ) - なおさんの作品が大好きで、今回も楽しく読ませて頂いてるのですが、まさか気象系が出てくるとは思ってなくて、私の推しグルのコラボにめちゃくちゃテンションあがってます！！ありがとうございます！！ (2020年5月16日 15時) (レス) id: be4c175b80 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ﾅｵ | 作成日時：2020年5月15日 22時
