僕らのヌナは、今夜も僕らの夢を見る[SVT]

#散ったヌナ ページ34

＿＿＿＿ミンギュside


「アニョハセヨ、オレンマニエヨ(こんにちは、お久しぶりです)」


今学生にジョングクを知ってるかアンケートをしたら
120％の確率で”愛してる！”という回答が返ってくるに違いない。


「ネー、アニョハセヨ、パンガウォヨ(お会いできて嬉しいです)」

ジョングクがヌナに、ヌナがテヒョン先輩に少しかしこまった挨拶をした。
すごい、すごいよヌナ！！！
やっぱ演技力神だね！！！さすが大河ドラマだね！！！
(ちなみに僕は大河ドラマがなにか知らない)

テヒョン先輩はラップを歌っている時の鋭い雰囲気とは一転して
目尻をふわっと緩めた。


神々しく輝く金髪がその目にかかる。


「あ！そうだジョングギ！
ねえ！新しいMV見たよ！マジ良かったね！
あの最初の口笛誰の声！？」
「あ〜あれ？あれは俺が頑張って吹いたよ。
レコーディング難しくてさ〜」

ジョングギが話してる最中に横目で見たヌナは
聖母モードになってて、このモードが発動してくれてよかったと心の底から思う。

多分もうテヒョン先輩のことは２次元にしか見えてないんだろう。

「そうだ、Aヌナのドラマ見させてもらってます！
結末気になるので聞きたいけど我慢しますね」

「チンチャヨ(本当ですか？)カムサムニダ〜(ありがとうございます)」
「ヌナ日本でも演技してたんだよ、上手でしょ？」
「うん、もちろん知ってるよ！
テヒョニヒョンもAヌナの演技参考になるってよく言ってます！」

つ、繋がっちまった…。

それまでニコニコ柔らかい顔をしていたテヒョン先輩が

「日本のドラマも見ましたよ。
本当に小さな頃から努力されてたんですね」

そう言って

「か、かむさむにだ…」

ヌナの韓国語力は急降下。

「それから直接言いたかったんですけど
昔から僕たちのこと見守ってくださ…ちょ、大丈夫ですか？！」



血ィィィィィィィイ！！！！！




僕らが…いや、ヌナが一番恐れていた事態だった。

＃一番怖いのだーれだ→←#体当たり任務中につき

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