僕らのヌナは、今夜も僕らの夢を見る[SVT]

＃犯罪に加担した代償 ページ23

___you side



ハニオッパの服は1番選ぶのに苦労しない。

なぜかって？
何着ても様になるから。

白Tシャツ一枚でも悩殺。
ただご本人様がインタビューであんまり着心地命！みたいな発言を連発するからそこに気を付ければ良い。


「うわ、イゴノムマシッタ!(これまじで美味しい)」

ジュニが選んだ薄い藍色のパラソルの下でジュニがケーキを頬張りながら微笑む。
レンガ造りのカフェには緑色のツタが絡まっている。天国か？


「Aのは？美味しい？
僕そのチーズケーキとこのタルトで迷ったんだよね」
「美味しいよ、食べる？」
「いいの！？」

あなたが目を輝かせてくれるなら何だって差し出しますよ。

「うん、ダイエット中だから是非食べて欲しい」
「はぁ！？お前が何でダイエットする必要があるんだよ？もっと食えよ」

好きだよジフン。
その釜山弁が絶妙に混じって荒っぽい口調だけど優しい内容な所。

「…お前今何考えてる？」
「ジフナ、その釜山弁、未来永劫続けてね」
「っはぁー」

よしっと、2人を素敵なカフェに設置したところで
私は絵から外れるので頼みましたよ！！！

「ちょっと私お手洗いに行ってくるね」

本当に行くわけじゃない。
マスターさんが一線を超えてしまわないか警備してないと。
このリスクを犯してる身として最低限の償い。

って、あれ？あれあれあれ？
何で私についてくるのかな？
イケメンはあっちですよ〜。

黒くて長い艶髪、色白な肌、サングラスに赤いピンヒールのお姉さんは私がテラス席から店内に入るのについて来る。
行き場が無くなった私は仕方がないから行きたくもないお手洗いに行く。

大丈夫かな、あの2人襲われたりしないかな。
あんな可愛いお顔で…。

その時だった。

「や、あばずれ」

お姉さん？聞き間違いですか？
その綺麗で端正なお口元から今なんて？

「聞こえてますよね？
まさか自分じゃないとでも？」

いやそう思われる節は数多とあります。
でも綺麗な人なら聴くと迫力あるなぁって。

「あの、何でしょうか」
「日本で子役やってたからなんか知らないけどね、あんたなんて所詮、景気づけなの分かんない？」

…わっかります、すんげぇわかりますだ。
でもこれどうしよう。
ここでもクールな感じ貫いた方がいいのかなぁ。
事務所の指示もらって無いんだけど。

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