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「なになに……次の満月の夜、青と金の宝石を頂きに参ります、怪盗キッド」
予告状を声に出して読んだ小五郎さん。
「青と金の宝石って何だ?」と私に視線を送ってくる。
「それが、分からないんです。家にはそんな宝石無いし、聞いたことも見たことも無い」
「分かるのは『次の満月の夜』ってことだけだな」
そう言うと、うーんと考え込んで、ますます困った様子だ。
すると突然、コナン君がはっと閃いたように顔を上げた。
「コナン君、何か分かったの?」
「あっ、ううん!何でもなーい!」
そりゃあそうか。
いくら工藤新一に似ていたとしても、まだ子供。
私に分からないのにコナン君に分かるわけ、無いか。
「すみません、わざわざお茶まで出して頂いて。そろそろ帰ります」
「いやぁ、こちらこそ解けなくて申し訳ない。何か分かったら連絡しますので、連絡先交換しましょう!」
「お父さん……」
そうして小五郎さんと連絡先を交換。
ついでにコナン君と蘭さんにもせがまれて交換した。
「それではまた。次の満月の夜にはお気を付けて!」
外に出るともうすっかり日が落ちていて、長らく話し込んでいたことが分かる。
空を見上げながら歩くと、満月より少し欠けた十六夜の月がうっすらと見えた。
ピロリン
スマホの着信音が鳴って画面を確認すると、コナン君からメールがきていることに気が付いた。
『予告状の意味、何となく解けたよ!』
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華美 - 木実こむぎ@Project KZ副隊長さん» 初期の頃からですか!ありがとうございます嬉しいです!これからも頑張ります〜 (2019年6月21日 19時) (レス) id: 06514a18af (このIDを非表示/違反報告)
木実こむぎ@Project KZ副隊長(プロフ) - うわぁぁあ( ;∀;)終わってしまった、、、初期の頃から読ませていただいてました!番外編待ってます!( ´ ▽ ` )ノこれからも頑張ってください! (2019年6月21日 18時) (レス) id: 7f9bbdec25 (このIDを非表示/違反報告)
華美 - 雨上がりのcrewさん» わわ、ありがとうございます!これからもよろしくお願いします! (2019年6月19日 10時) (レス) id: 06514a18af (このIDを非表示/違反報告)
雨上がりのcrew(プロフ) - すごい。。。この作品私得←これからも更新頑張ってください!! (2019年6月16日 15時) (レス) id: 11f12a305b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:華美 | 作成日時:2019年5月7日 21時