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次の満月の夜、青と金の宝石を頂きに参ります
怪盗キッド
「え?」
その真っ白いカードを裏返すと、そんなことが書かれていた。
怪盗キッドという文字の横には、お馴染みのキッドマーク。
これって……予告状、だよね?
「どういうこと?」
私の手元にあるカードを覗き込んだ青子ちゃんが、私の気持ちを代弁してくれる。
「青と金の宝石って、何だろう?」
青子ちゃんはちらりと快斗を見やる。
恐らくこの中で一番頭が良いであろう快斗に謎を解いてもらおうという考えだ。
「……知らねぇよ、名探偵にでも聞いてみればいいんじゃねぇの?」
薄暗い十字路。
紅子ちゃんは家の方向が違うからということで別れた。
「でも、Aちゃんのポケットに入ってたって事は……Aちゃんもしかして、青色と金色の宝石持ってる?」
「そんな宝石家にはないと思うけど……」
「だよねぇ……」
相変わらず快斗は欠伸をしている。
青子ちゃんと二人でうーんと頭を捻っていると、いつの間にか家の前まで来てしまっていた。
「とりあえず、明日にでも探偵事務所に相談してみるよ」
明日は休日だし、良い暇つぶしにもなるだろう。
「そっか、じゃあまたね〜!」
「また月曜日な!」
二人と別れ、ベッドにダイブする。
今日の出来事を思い浮かべると、真っ先に手にキスをされた事を思い出して赤面してしまう。
右手の甲を見つめて、ため息をついた。
──────それがキッドじゃなくて、快斗だったら良かったのに。
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華美 - 木実こむぎ@Project KZ副隊長さん» 初期の頃からですか!ありがとうございます嬉しいです!これからも頑張ります〜 (2019年6月21日 19時) (レス) id: 06514a18af (このIDを非表示/違反報告)
木実こむぎ@Project KZ副隊長(プロフ) - うわぁぁあ( ;∀;)終わってしまった、、、初期の頃から読ませていただいてました!番外編待ってます!( ´ ▽ ` )ノこれからも頑張ってください! (2019年6月21日 18時) (レス) id: 7f9bbdec25 (このIDを非表示/違反報告)
華美 - 雨上がりのcrewさん» わわ、ありがとうございます!これからもよろしくお願いします! (2019年6月19日 10時) (レス) id: 06514a18af (このIDを非表示/違反報告)
雨上がりのcrew(プロフ) - すごい。。。この作品私得←これからも更新頑張ってください!! (2019年6月16日 15時) (レス) id: 11f12a305b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:華美 | 作成日時:2019年5月7日 21時