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「Aちゃぁん!一緒に帰ろ〜!」



抱きついて来たこの子はたしか……




今日の休み時間に、私がハーフなのかという質問をしてきた子だ。




「休み時間のとき、人がいっぱいであまり話せなかったからさ!」



どっかの誰かさんに邪魔されてねっ!



と頬を膨らませて言うその子の隣には、赤い薔薇をくれた黒羽くん。



どっかのだれかさん……というのは、きっと彼のことだろう。




「あっ、私は中森青子!青子って呼んで!」



「うん、よろしくね!」



それにしても、青子ちゃんすごい可愛いなぁ……







………もしかして、黒羽くんと付き合ってたりする?



隣で仲良さげに話す二人はとても楽しそうだし、休み時間だって二人仲良くじゃれ合っていた。



顔が整っていて内面も素敵な二人は、確かにとってもお似合いだろう。





今まで他人の色恋沙汰などにはまるで関心のなかった私。



けれど、今回ばかりは何故かとても気になってしまう。






「ねぇ……二人は付き合っているの?」






そう問うと、二人は満月のように目を丸く見開いた。



かと思えば、声を出して笑う。





「なぁに言ってるの、Aちゃん。私が快斗のこと好きな訳無いし!」



「あったりめぇだ!俺は青子よりもこう、なんていうか……」




何か言いかけの黒羽くんをビシッと叩いた青子ちゃん。



……心做しか、少し表情に影がある気がした。





でも、いいなぁ。



そうやって、なんでも言い合えるような関係。




二人はそんなことない、と否定するけれど、きっと彼らは心のどこかで惹かれ合っているのだろう。





そう考えると、一瞬、ズキッと胸が痛んだ。



何だろう……こんなの、経験したことがない。






でも、この時は深く考えずに二人と楽しく話し、距離を縮めた。









.









「じゃあな!青子、A!」



ニカッと白い歯を見せて手を振る彼に手を振り返す。




と言っても、家は三人ともすごい近くにあって。




「青子ちゃんもまたね!」



ふふっと青子ちゃんと二人微笑み合った後、私たちはそれぞれの家に入った。



















.

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設定タグ:名探偵コナン , 怪盗キッド , 黒羽快斗   
作品ジャンル:アニメ
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華美 - 木実こむぎ@Project KZ副隊長さん» 初期の頃からですか!ありがとうございます嬉しいです!これからも頑張ります〜 (2019年6月21日 19時) (レス) id: 06514a18af (このIDを非表示/違反報告)
木実こむぎ@Project KZ副隊長(プロフ) - うわぁぁあ( ;∀;)終わってしまった、、、初期の頃から読ませていただいてました!番外編待ってます!( ´ ▽ ` )ノこれからも頑張ってください! (2019年6月21日 18時) (レス) id: 7f9bbdec25 (このIDを非表示/違反報告)
華美 - 雨上がりのcrewさん» わわ、ありがとうございます!これからもよろしくお願いします! (2019年6月19日 10時) (レス) id: 06514a18af (このIDを非表示/違反報告)
雨上がりのcrew(プロフ) - すごい。。。この作品私得←これからも更新頑張ってください!! (2019年6月16日 15時) (レス) id: 11f12a305b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:華美 | 作成日時:2019年5月7日 21時

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