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予告時間まであと数分……
快斗はトイレへ行ってしまった。
そういえば、前にも快斗は予告時間ギリギリにトイレに行ったなぁ。
緊張するのかな？
「もうすぐだ！気を引き締めろ！」
時計を見ると、予告時間まであと数十秒といったところだ。
中森警部のカウントダウン。
それが零になった瞬間、辺りは闇に包まれた。
「なにっ！？奴を見逃すなぁ！」
すると、部屋の中央にあるショーケースがスポットライトに照らされた。
ショーケースには、キッドが盗むと予告したムーン・ラバーが入っているはずだ。
しかし、その透明なケースの中には何も入っておらず……
代わりにケースの上には真っ白い影がひとつ。
彼の手の中では、ムーン・ラバーがライトに照らされ輝いていた。
「It's a show time！」
そう言い放ったキッドは華麗な足取りで駆け抜け、部屋を出ていく。
一拍遅れて、中森警部率いる警備員の皆さんがキッドを捕らえるためにと駆け出した。
鋭い目で周りを見ていた少年もまた、血相を変えてキッドを追いかけ走ってくのだった。
─────私は、いつの間にかその少年を追いかけて走っていた。
長い階段をのぼり、屋上へ。
後ろから青子ちゃんや紅子ちゃんの声も聞こえたが、それより今は少年とキッドだ。
少年が開け放ったドアは、バァンと大きな音を立ててその存在感を示す。
少年に続いて屋上へ入ると、少し暖かい風が頬を掠めた。
目の前には、月にムーン・ラバーをかざす怪盗キッドの姿。
「よぉ、名探偵」
振り向いたキッドは、死角にいる私に気付くことなくその少年に話しかけた。
「怪盗キッド！！」
「コイツは返すぜ、名探偵。目当てのモノじゃなかったのでね」
いつもと違う、砕けた口調で話すキッド。
その雰囲気はどこか快斗に似ているようだった。
「うわっ……と、オメー危ないじゃねぇか！」
キッドはムーン・ラバーを少年に向かって放り投げた。
少年は文句を言いながらも華麗にキャッチする。
そのとき。
その少年の顔が見えた瞬間、私は思い出した。
彼は──────……
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華美 - 木実こむぎ@Project KZ副隊長さん» 初期の頃からですか！ありがとうございます嬉しいです！これからも頑張ります〜 (2019年6月21日 19時) (
レス) id: 06514a18af (このIDを非表示/違反報告)
木実こむぎ@Project KZ副隊長(プロフ) - うわぁぁあ( ；∀；)終わってしまった、、、初期の頃から読ませていただいてました！番外編待ってます！( ´ ▽ ` )ﾉこれからも頑張ってください！ (2019年6月21日 18時) (レス) id: 7f9bbdec25 (このIDを非表示/違反報告)
華美 - 雨上がりのcrewさん» わわ、ありがとうございます！これからもよろしくお願いします！ (2019年6月19日 10時) (レス) id: 06514a18af (このIDを非表示/違反報告)
雨上がりのcrew(プロフ) - すごい。。。この作品私得←これからも更新頑張ってください！！ (2019年6月16日 15時) (レス) id: 11f12a305b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：華美 | 作成日時：2019年5月7日 21時
