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潤「くだらね」
「ほら聞こえるから(ボソッ)」
智「あいつはめやがったな」
「え？」
智「にの」
「.....あ、」
-
和「A」
「......」
和「おーい」
「......」
無視無視
和「Aちゃん？」
「ぎょっ！！！」
カウンターにちょこんと顔を乗せて私を呼んでいたにのが、よいしょと身を乗り出して鼻が着く距離まで顔を近づけた
おかげでお皿を洗っていた私はバランスを崩し手に付いていた泡がパッとあらゆる場所に飛ぶ
「ほんっとにあんたって人は.....」
和「聞こえないのかなあ？と思って」
「聞こえてます」
和「なんで急に無視？好きな男の子には意地悪したくなっちゃうっていうあれ？」
「はい？」
何を言ってんだか、というかそれをいうなら逆でしょ、好きな女の子には意地悪したくなっちゃう、でしょ普通
「足はもう大丈夫なんですか？」
和「ん、足？」
「...(怒)、ユナちゃん知ってたんだね」
和「あー、何回か来てるからねあの子」
大野くんはユナちゃんのことが苦手らしい
まぁ見た感じ合うタイプでもなさそうだけど
ガツガツした感じがどうも苦手なんだとか
にのは何も言わないけどいつもうまーく避けるって言ってた
和「2メートル以上近づいたらだめらしいね」
「そうだよ」
和「俺にはいっぱいくっついていいよ」
「わーうれしいーーー」
和「わーすごく嬉しそうー」
繰り広げられる棒読み劇場
和「そういえばさぁ、」
「なに」
和「あなた彼氏とかいんの？」
「.....」
和「ん、地雷踏んだ？」
露骨に洗い物をする手がとまった
雅「ねぇねぇ〜俺の充電器知らない？」
そんな時、グレーの大きなパーカーを着たまーくんがうろうろ部屋を見渡しながら入ってくる
さっきまでいたユナちゃんはどうやら帰ったらしい
和「知らないよ自分の部屋じゃないの」
雅「無かったんだよね〜、Aの部屋にない？」
「あるわけないでしょ(笑)」
雅「にのの部屋は？」
和「あったら捨ててる」
雅「は！ひど！ちょっと部屋見せて！」
和「は？うわおい待て..っ」
にのは半ば強引に引っ張られ、あっという間に2人は出て行った
胸元に下がる、彼がくれたハート形のネックレスを握る
リサが言ってた、
ネックレスには「あなたとずっと一緒にいたい、永遠に離さない」そんな意味があるって
これは彼がかけた呪縛の魔法
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作者名：ちゃろぱ | 作成日時：2019年2月19日 20時
