オーエル (ページ31)

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翌日

「あれ、おはよ～」

翔「あ、おはよ(笑)」

「今日お休みだよね？もう起きてるの？」

喉が乾いて目が覚めたのは朝7:26

休日の私にとってこの時間はまだ寝る時間だ

なのに同じくお休みの翔くんは灰色のニットカーディガンを着て黒の黒縁メガネをかけリビングでパソコンと向き合っていた

翔「あ、」

「ん？」

翔「いや、えっと..」

「.....、？」

翔「、ちょっと待ってて！」

少しだけ考えるように動きを止めた彼は次の瞬間立ち上がりリビングを出る

パタパタパタと階段を上っていく音がしたから、自分の部屋に戻ったんだと思う

パタパタパタ

今度は階段を降りる足音

翔「ハァ、えっと..その....これ」

「....これは？」

翔「ストラップ.....です」

ストラップ......

Aって、ローマ字で彫られた革製のストラップだ

翔「鍵に付けるのにいいかなぁ、って」

「わたしに？！」

だってこれ、絶対作ってもらったやつ、、

忙しいニューヨーク生活の中でわざわざこれを？

「うっっっっっっれしい！」

翔「よかった(笑)」

その後すぐに玄関向かい、置いてあるわたしの鍵に名前付きのストラップをつけた

-

数日後

雅「ねぇそういえばAの歓迎会してないね？」

スーパーでカートを押しながら今日の夕飯何にしようかと考えていると手ぶらのまーくんが言う

「いいよ、みんな忙しいし(笑)ていうか毎日一緒にご飯も食べてるし」

歓迎会なんて、そんな大きなことされるほどの者ではない

お金に余裕できたらでていこうと思ってるんだから...

雅「いや、するべきだよ」

「へ？」

雅「うん、よし」

「......?」

まーくんは1人で何かを決めたようで、次の瞬間にはポッケからスマホを出し何かを打っていた