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「ふぅ〜〜」
暗くなってから初めて出たリビングから続く庭
後ろにある大きなガラス窓の向こうにはリビングでくつろぐみんなが見える
「あら、夜這い？」
「っ？！」
どこから声がするのかと思えば端にある木のベンチに寝ていたあの人からだった
「夜這いって！そんな趣味ないですし」
和「そ？それは残念」
さっき会ったばかりなのに居心地がいいのはこの人の人柄のせいなのかな
和「あ〜翔さんカッコいいサングラス見つけてくれたかな〜」
「サングラス..ですか？(笑)」
和「そう、すっげぇカッコイイサングラス買って来てって頼んだの」
この人タバコ吸うんだ
そりゃ吸うか、大人の男の人だし
倒していた体を起こした彼は足を組みながらベンチ横の灰皿にトントンと灰を落とす
その仕草をぼーっと眺めてると、「あごめん、嫌？」と聞くので慌てて首を横に振った
和「こっちいた方が煙こないとおもう」
「全然気にしないです」
和「まぁまぁいいから、来なさいや(笑)」
風が私のいる方に吹いているのを考え彼がさしたのはそれとは反対側の彼の隣
ここ、って隣をぽんぽん叩いた
「.....」
断るのもなんだか変なのでお言葉に甘えて隣に座る
和「今、ですって言ったでしょ」
「え？」
和「同い年って聞いたけど」
「初対面だとどうも敬語が出ちゃって..(笑)」
和「松潤とは仲良さそうに見えたよ」
「仲がいいというか..潤くんとは話す機会も多くてなんとなく(笑)」
その人の配慮の仕方や吸い方、香りで無理なものもあるけど二宮さんのたばこは全然気にならない
息を吐く時も持ってる手も灰皿も、すべて私の逆にしてくれているからなのかな
和「じゃあゲームしよっか」
「ゲーム？」
和「敬語使ったらアウトゲーム」
「え！いやそれはずるいじゃないですか！」
和「お？」
「ずるいで...すやん！」
和「ですやん(笑)」
意識すると敬語になっちゃうんだよなぁ、、
自然といつもは抜けていくんだけど
和「ちなみに名前も、二宮さん禁止」
「名前..二宮くん？」
和「嫌」
嫌、って..
「..じゃあにのがいい」
和「え〜みんなと一緒じゃん」
「何が良かったの？」
和「...そう言われるとなんか恥ずかしいな(笑)」
密かに憧れていた “にの” 呼び
「にの」
和「はい」
「にのちゃん」
和「...」
ちなみに敬語使ったら....
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作者名：ちゃろぱ | 作成日時：2019年2月19日 20時
