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TY「だいぶ慣れてくれるの早くなったよね」
DY「うん、本当にヒョンには毎回驚かされる。」
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看護婦さんにAがMRI室に連れていかれたことで、診察室にはヒョンと僕2人きりになった
大の甘党のヒョンは嬉しそうにしながら、お菓子をつまみ同じものを僕にもくれる
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TY「……どう？Aちゃんの家での体調は」
DY「僕が来てる間のことしか分かんないけど、ご飯もまだあんまり食べてくれないんだ
耳の調子は最近はいいみたい。耳鳴りも頭痛もこの1ヶ月はなかったって」
TY「そっか。ご飯も問題だけど耳の方は……右耳を守っていくことしか出来ないね…」
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彼女は精神的な病気に加え、 "突発性難聴" というものを患っている。高校生の頃の莫大なストレス、精神的な疲労が原因で、彼女は左耳の機能を失った
これが、僕がいつもAの右側にいる理由。彼女は右耳じゃないと声が聞こえないのだ
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DY「……もう、治らない？」
TY「……なんとか耳鼻科の先生とも連携しながらこの2年間頑張ったんだけどね…
Aちゃんの突発性難聴を治すには、もう時間が過ぎすぎてるんだ」
DY「……」
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あの日の事は忘れたくても忘れられない
Aが母親から離れたあの日
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TY「…力になれなくてごめん」
DY「ううん、ヒョンは何も悪くない。寧ろ感謝してるから」
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心身共に疲弊しすぎていたあの時のAは、自分でも自分の体が分からなくなっていたようだった。何も言わず苦しむAに、僕はただ傍にいる事しか出来ない
だから、片耳が聞こえていない。そうここに初めて来て言われた時、ただ傍にいただけの僕を心底後悔した
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DY「……あの時、Aの変化にちゃんと気づいてあげられてたらな」
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そう自分で言った言葉にまた傷ついて、体のどこからか冷えきっていく感覚になる。それにため息を飲み込み下を俯いた
するとヒョンの温かい手が僕の頭を撫でる
……このヒョンは本当にただの精神科医なのか。ひょっとすると魔法使いか何かなのかと思うほど、乗せられたてからじわじわ体温が伝わり、冷えきった体が温まる
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TY「ちがう、ドヨンアのおかげでAちゃんが生きてる」
DY「……っ」
TY「Aちゃんにとっては唯一の母親だっただろうけど、あの人はAちゃんを娘として扱ってなかった
あのままだと、まだリハビリ中だけど元気なAちゃんはいなかったかもしれないんだ」
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jfpzGmohs5(プロフ) - これっめもしかしてHey!Say!JUMPの歌だったりしますか！？！？ (11月13日 23時) (
レス) id: 5451b6343b (このIDを非表示/違反報告)
みんみん(プロフ) - どのお話もとっても素敵です…楽しく読ませていただきましたありがとうございました (2023年3月8日 5時) (レス) id: 708a20f575 (このIDを非表示/違反報告)
由利(プロフ) - なんかマークの話エモくて（？）泣きました（ (2022年8月12日 23時) (レス) id: 236b7ecb2d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まなこ
| 作成日時：2022年1月14日 15時
