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『チェ・Aさん、診察室へどうぞ』
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無事に病院に着き受付を済ませれば、すぐに呼ばれた名前。いつもと同じ看護婦さんに呼ばれ笑顔で出迎えられる
Aはと言うと、病院嫌いな上、対人恐怖症を患っているせいで緊張するのか僕の上着をきつく掴む
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DY「ほら、大丈夫だから」
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僕の言葉に頷いたAは、診察室の扉をゆっくり開く
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TY「いらっしゃい、Aちゃん」
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ここへ通い始めてもう2年間は優に経つというのに毎回驚かされる、ここの精神科医であるテヨン先生の顔の良さに
ヒョンはまだ緊張したままのAに優しく声を掛け、椅子に座らせると白衣を脱ぐ。なるべく医者だと思わせないようにという計らいだ
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TY「ドヨンアも、Aちゃんの近く座ってあげて」
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看護婦さんが持ってきてくれた丸椅子を移動させ、Aの少し斜め後ろに座ろうとすると、Aに手首を捕まれ、まだ怖いのかと思い直ぐに椅子を真横に移動する。もちろん、彼女の右側に
テヨニヒョンもそんなAの様子に少し眉を下げているが……ここからだ、彼の凄いところは
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TY「さてと、実は先生ねAちゃんとしたいゲームがあってさ、やってくれる？」
「……うん」
TY「ありがと、手遊びのゲームなんだけどね」
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そうしてAは教えて貰ったゲームをヒョンと進めていく。だけどヒョンはただゲームをしてる訳じゃない
ゲーム中、Aに頭を使わせ周りへの集中力を切らせることで、診察に気づかれないようにする
医療なんて全く分からないから上手く説明は出来ないけど、そうしているうちにも今日のAの体調を表すカルテが埋まっていくものだから驚かされる
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「ちょ、先生。強すぎるよ！笑」
TY「でしょ？次来る時までに練習してきてよ！もう1回勝負しよ」
「うん、じゃあ今日もドヨンと練習する！ね、ドヨンア」
DY「ははっ、うん。笑」
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ゲームと診察が終わった頃にはもうこれだ。いつも通りのAの姿。ゲームの途中、彼は診察だけじゃなくその話術を使いAの閉じきった心も開いてしまう
テヨニヒョンに慣れるまでの時間は来る度に短くなっているから、いつか診察室に入る前から怖がる事が無くなる日が来ればいいのになって、テヨニヒョンともよく話す
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TY「じゃあ次はレントゲンとっていくけど、Aちゃん大丈夫？」
「ふふっ、私の事何歳だと思ってるの？先生？笑」
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jfpzGmohs5(プロフ) - これっめもしかしてHey!Say!JUMPの歌だったりしますか！？！？ (11月13日 23時) (
レス) id: 5451b6343b (このIDを非表示/違反報告)
みんみん(プロフ) - どのお話もとっても素敵です…楽しく読ませていただきましたありがとうございました (2023年3月8日 5時) (レス) id: 708a20f575 (このIDを非表示/違反報告)
由利(プロフ) - なんかマークの話エモくて（？）泣きました（ (2022年8月12日 23時) (レス) id: 236b7ecb2d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まなこ
| 作成日時：2022年1月14日 15時
