作戦 ページ17
｢ツムル、イチョウ、相談があるんだけど、｣
｢A先生関係？｣
｢よく分かったな。｣
｢お前最近それしかないだろ…｣
昔から仲のいいこいつらだから相談する、
｢その、プロポーズってどんなのがいいと思う？｣
｢｢………はぁ！！？｣｣
｢うるさい、そういうことだからアドバイス欲しい。｣
｢やっぱり王道の花束とかあげたりしたら？｣
｢いや待てツムル、A先生が花束ごときで喜ぶはずがない。｣
｢それもそうだな、今のは忘れて。｣
｢お前ら僕の彼女を何だと思ってんだ、｣
｢めんどくさがり、｣
｢楽しいことが大好き、｣
｢間違いないけど。｣
｢イチョウはどんなふうにプロポーズする？｣
｢俺は誕生日とか記念日にやるのが一番いいと思う。｣
｢いいじゃん！エイトA先生の誕生日いつ？｣
｢まだまだ先です…｣
｢駄目かー、もうここまできたらお手上げ、独身の俺達に聞くのが失敗だよ、｣
｢そういうことだからエイトファイト。｣
Aちゃんが喜ぶプロポーズ……
はっきり言って本当に僕と結婚してくれるかも心配だ、
結婚したら僕とずっと一緒にいるわけだし、
そう考えていると後ろから声が聞こえた。
『ボーッとしてたけどどうした？』
｢いや、何でもない、仕事は終わったの？｣
『まぁね、彼氏より優秀な彼女ですから、』
｢言うねー、さすが僕の彼女。｣
何気ない会話、彼女の笑顔を見て思った、別に特別にしなくていい。
僕のやり方で絶対に彼女を落としてやる。
｢Aちゃん、今日は先に帰っていてくれない？｣
『珍しいね。』
｢うん、ちょっと用事ができてね、｣
善は急げ、早速準備に取り掛かろう。
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作者名：天音 | 作成日時：2023年8月25日 22時
