それは反則 ページ13
『エイトくん、ちょっとこっち向いて?』
彼は顔を上げる、彼の髪を撫でキスをする。
ほんのりタバコの匂いがする。
『エイトくーん?大丈夫?』
固まっている彼、すると私を押し倒してきた。
『ちょっ!まってまって!エイトくん!?』
「可愛すぎですよ、A先生。」
そう言うと彼は私の手を押さえキスをしてくる。
抵抗しようとしても男の彼にはびくともしない。
最初は啄むようなキスをしていたが、次第に舌を入れたキスをしてきた。
初めてのことでびっくりする。
頭がぼーとしてきたところで彼が離れる。
離れた時に口から透明の糸のようなものができた。
「やば、僕もう我慢できない。」
初めての感覚で言葉が出ない私は彼の表情をじーと見る。
「ねぇA先生、もうちょっと付き合って。」
それだけ言うとまたキスを始めた、押さえていた手がまた重なり恋人繋ぎになる。
結局その日は最後までしてしまった。
起きるとベッドにいて彼が横で寝ている、腰痛いな。
どうやらもう朝の5時くらいだ。
『……まじか、』
一気に大人の階段のぼったな、ふと彼の顔を見る。
今まで寝ているところを見たことないので思わず微笑んでしまう。
さて、彼が起きるまでにご飯でも作るか、
彼女にキスされた。
まさか彼女からしてくれるなんて思いもしなかった。
おそらく誰かの入れ知恵だろう、そう考えると少しムカッとした、
『エイトくーん?大丈夫?』
だめだ、我慢しないと、大事にしたいのに、
そう考えれば考える程彼女をめちゃくちゃにしたくなる。
気づいたら彼女を押し倒してキスをした、
彼女からたまに声がもれていていい匂いもしてくる。
ぼーとしている彼女はすごく色っぽい。
「やば、僕もう我慢できない。」
彼女を前にすると理性がなくなってしまう。
もう一度手を繋ぎ直しまたキスをした。
[後日談]
『ちょっと眠いな、』
残念ながら今日も仕事だ、めんどくさ。
そう考えてると寝室から彼が出てきた。
『エイトくんおはよー』
こちらに黙って近づき後ろから抱きしめられる。
「起こしてくださいよ、いなくなったと思って焦りました。」
『寝かせといた方がいいかなと思って、』
少し不機嫌そうに言う、可愛いな。
『ほら、今日も出勤するんだからご飯食べて用意しよ、』
とりあえずあの人たちのアドバイスは二度と聞かない。
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作者名:天音 | 作成日時:2023年8月25日 22時