【バンやろ】出会い…そして…【短編集】

【鳳葵陽】笑顔の魔法を ページ7

鳳「ん〜!今日のライブも盛り上がったなぁ‼」




ライブ帰り…今日は珍しく皆用事があると言って別々に帰ってる




鳳「…?あそこにいる女の子」




今にでも道路に飛び出していきそう…さすがにそれはないかなぁ…



鳳「って‼危ない‼」


『!』


鳳「今赤信号だよ!?進んだら危ないよ!」


『な……く…さい…』


鳳「えっ?」


『離してください!』


鳳「あぁちょっと!?」




走って行っちゃった…また…飛び出したりしないよね…




鳳「………気になるな…探しに行こう」




走り回って探したけど見つからない…どうしよう……




『クッ…ウゥ…』


鳳「!泣き声…?」




!あの子だ‼




鳳「ねぇ…大丈夫?」


『!あなた…さっきの…!』


鳳「うわぁ!?目真っ赤だよ!?ちょっと待ってて‼冷やすもの持ってくるから！」


『ちょ…』




鳳「………落ち着いた…かな?」


『………』




ど〜しよ…この子ずっと黙ったままだ…何か…会話を…!




鳳「あ!名前‼まだ教えてなかったよね?
俺 鳳葵陽!君は?」


『………音羽…A…』


鳳「Aちゃんか…よろしくね!」


『…………』




また黙り…うぅ〜ん…




『何で…あの時助けたんですか…』


鳳「………えっ?」


『何であの時助けたんですか…って聞いてるんです…』


鳳「えっと…じゃあ逆に助けない方が良かったの?」


『……そうしてくれる方が…楽になれたのに…』


鳳「さっきから何を…」


『私は!死にたいんです…』


鳳「………どうして?
心配する人もいるんじゃないの?Aちゃんの両親とか…友達とか…」


『心配してくれる人なんていませんよ‼
親には暴力ふるわれて…友達…にはいじめられて…!
私はもう……!』




!この子は…そんな辛い道を…歩んできたんだ…




鳳「辛…かったね…」


『!あなたに何が分かるんですか‼』


鳳「うん…俺には君の気持ちは分からない…
でも…友達と思ってた子からいじめられて…親から暴力ふるわれて…考えただけでも辛いよ…

俺は今考えただけで辛いと思うから…実際にあってる君はもっと辛いんだと思う」


『………』


鳳「でも…死ぬなんて思っちゃ駄目だよ!
さっき…心配してくれる人なんていないって言ってたけど…俺は君の事が心配だよ」


『………!』


鳳「だから…死ぬなんて言わないで?
俺は君が心配だから生きてほしいな…」


『………』


鳳「またこの公園に来てよ
まだ君と話したいな!」

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