【バンやろ】出会い…そして…【短編集】

【白雪徹平】両片想い ページ43

俺には今気になっている奴がいる……
名前も分からないがライブには毎回来てくれていて…

最初はなんとなく可愛い子だなと思って見てたけど……
今はライブに来てくれるたびに嬉しくて胸が高鳴って…その子のことばかり目でおっている……

話しかけてみたいけど話しかけようと思ったときにはいない…




白「………翼先輩も人使いが荒いよなぁ…
ドリンクぐらい自分で買えばいいのに…」




俺は今絶賛パシられ中…
昼休みになったと思ったら翼先輩がドリンク買ってこいって……ハァ…




白「翼先輩 買ってきたっスよ〜………って…え?」


『!』


佐「お〜徹平お疲れ〜!」





一瞬心臓が止まったかと思った……
翼先輩の隣にいる人…いつもライブを見に来てるあの子だったから……




佐「おーい…徹平聞いてるのか?」


白「! す…すんません」




今は翼先輩の話よりもあの子のことが気になって内容が頭に入ってこない……

随分と翼先輩と仲が良いみたいだな…彼女…とかなのかな……
……思いきって聞いてみたほうがいいのか…?




白「あの……翼先輩の隣にいる方って彼女さんとかっスか?」


佐「ん?あぁAのこと?
いいや違うよ?俺の幼馴染」


白「へっ…?」


『始めまして 音羽Aです
えっと白雪君…だよね?BLASTのドラム叩いてる
翼から聞いてるよ

えっと……翼が迷惑かけてない?』


白「え!?あぁいや全然!」




幼馴染…?
ひとまず彼女…ではないのか?良かった……

って!?何安心してるんだ俺!これじゃ音羽先輩のことが好きみたいじゃ……‼




佐「Aってば酷いな〜
俺がいつ誰に迷惑かけたっていうんだよ」


『普段私にかけてるでしょ……
教科書忘れるわペン忘れるわ…!毎回貸す私の身にもなってよ…

白雪君は大丈夫?迷惑かけられてない?
翼の言うことなんか断っても別にいいんだよ?』


白「あ…はい!
というか…いつも俺が迷惑かけてるみたいで……
先輩方にはいつも助けられてます

ホラ…俺この見た目ですからビビられまくってるし」


『そう?なら良いんだけど……何かあったら言ってね?』




そう言って優しく俺の頭を撫でる音羽先輩




白「!? ////

あ…俺これで失礼します‼」


『え?……行っちゃった…』




顔あっつ…!ヤバイ…心臓うるせぇ……

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