【バンやろ】出会い…そして…【短編集】

【BLAST】ひと夏の思い出 ページ28

『……?佐伯先輩からメール…?』




夏休み最終日(夜)
もうすることもなく自室でダラダラしてたんだけど……




『えっと…なになに…

今から20分以内に指定された場所に来い‼
じゃないと…

ここで切れてる……』




これ打ったの佐伯先輩じゃないな…
白雪君は…こんなの打たないし……東雲先輩か巻先輩だなきっと…




『途中で切れてるのが気になるし…行ってみるかな』




母に外出することを伝え家を出る…と…




佐「やぁ!A!」


『こんばんは佐伯先輩』




メール送ってきた張本人が家の前にいた……




佐「さすがに夜道を一人で歩かせるわけにはいかないからね迎えに来たよ」


『それはありがとうございます
ところで……他の皆さんは?』


佐「アイツらは待ってるよ
徹平に行かせようと思ったんだけど…絶対警察に連れてかれるし…大和と宗介はその場から動こうとしなかったしね…

俺が来たってわけ」


『成る程』




あれ?じゃああのメールの意味って…?




佐「さぁ急ぐぞ皆待ってる」


『はい』




連れていかれたのはいつもの公園だ




東「おぉ!やっと来たか‼」


巻「遅ぇぞ」


佐「いや〜ごめんごめん」


『すみません…10分もたってないけど…』




ところで……東雲先輩が手に持ってるの……




『東雲先輩?何を持ってるんですか?』


東「花火だ‼」




それは分かってるよ!何で花火を持ってるかを聞きたいんだよ!




白「急に呼び出して悪かったな
いきなり大和先輩から連絡が来て花火するぞー‼って…」


『じゃあ白雪君は詳しいこと知らないんだ』


白「あぁ」




急にとは…なんとも東雲先輩らしい……
白雪君も苦労人だなぁ…




東「夏休みはまだ終わってない‼
最後まで思いっきり楽しむぞ‼」


『あぁ成る程…』




夏休みの終わるギリギリまで何かしてたいんだこの人は
本っ当にギリギリまで……




『呆れてものも言えん』


巻「おいA‼お前の分の花火もやっちまうぞ‼」


佐「早く早く〜」




でもまぁ…




東「火つけるぞ‼」


白「ホラお前の分の」




こんなのも悪くないかな……

15歳の夏…最後の思い出……




『うぉ〜綺麗ー…』




絶対…忘れることはないだろう……

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