【バンやろ】出会い…そして…【短編集】

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『♪〜♪〜』


来「今日は機嫌が良いですね…」


『明後日!一時退院出来るんです!
嬉しくて…!』


来「そうですか…」




一時退院…ということは彼女の病気は良い方へ進んでいってるのでしょうか……




来「だったら…僕と何処か出掛けますか?」




なんて…何言ってるんですか!?みたいな感じて
はぐらかされるんだろうな…




『本当ですか!?』




あれ?




来「はい」


『約束ですよ!フフ楽しみだなぁ…』




……良いんですね…




来「それではまた来ますね」


『はい』




病室を出る




来「((ｶｧｧｧ」




僕はその場にしゃがみこんだ…
というかコレ…デートの約束ですよね…




そして約束の日当日


来「Aさんは何処か行きたい場所はありますか?」


『えっと…本屋さんへ』


来「分かりました」




ショッピングセンターへ行った
本屋以外にもいろいろな所を回った…




レ「あれ?まこっちゃん?」


来「レイさん…」


『お知り合いですか?』


来「えぇまぁ…」


レ「女の子といる…ってことはデート!?
まこっちゃんもやるねぇ‼」


来「違いますよ…彼女とは…!」




…彼女とは…あれ?どんな関係なんでしょう…




来「…………もう…それで良いです」


レ「マジ!?まこっちゃんマジでデート中!?」


来「…………行きましょう」


『あ…はい…』




彼女の手を引いて歩く




『えっと…あの方とはどういった関係で…?』


来「バンド仲間です…まぁ卒業するまでのお遊びですけど…」


『え…!?お遊びなんですか!?
仲が良さそうに見えましたけど…?』


来「遊びです」


『………嘘』


来「え?」


『遊びならあそこまで親密な関係になったりしません
それに来栖さん真面目ですし…メンバーとの信頼関係しっかりしてると思います』


来「……」




驚いた…分かるんですね…
僕らはいろいろな話をした…そしてもうお別れの時間だ…




『今日はありがとうございました
とても楽しかったです』


来「楽しんでもらえたなら良かったです」


『それでは…私は戻りますね…』


来「はい…」




明日からまた病室へ…でも…




来「Aさん!待ってください!」

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