566話 ページ9
陽月side
私ね、渡我ちゃんみたいな子はわりと好きなんだよ
良くも、悪くも、純粋な子だからね
「好き」あの子の中にあるのはそれだけ
悪意ではなく、好意からなるヴィラン
そんな彼女は果たして、ヴィランではあっても「悪」ではあるのだろうか？
彼女はたまたま、愛情の表現が「同じになる」ことだっただけ
その手段が「殺し」であった、それだけだ
けれど世の中はそれを許容しない
「殺し」による愛情表現を許容すれば、秩序が失くなり、人々を統率できないからだ
だから人は「人道」というものを作り出し、心ではなく行為に目を向ける
渡我ちゃんはヴィラン。犯罪者だ。紛れもなくね
けれど、打ち倒すべき「悪」とはまた違うんじゃないかな
鬼に、「悪意を持って鬼に成ったモノ」と、「望まずして、又は僅かな希望にすがろうとして鬼にされた者」の二種類があったように
ヴィランにも、「討つべきモノ」と「掬い上げるべき者」がいるんじゃないか
私は、そう思う
私もかつては「殺し」を手段に取っていた身として
渡我のこと……ヴィラン連合の彼らのことは、戦う相手ではあっても、倒すべき相手ではないと思うよ
Ms.ジョーク「試験を中止するべきかな？」
『…見逃していいんじゃないですか』
Ms.ジョーク「見逃すって…ヴィランだろう？」
『今はまだ何もしてませんし』
まぁ、出久くんの血を取ろうとしてるっぽいけどね
でも別に、今回はいいんじゃない？
彼女は、ただ、好きなだけ
好きなのだと、伝えたいだけ
その思いに、歪みはない
『…私はね、ヴィランも救いたいんですよ、Ms.ジョーク』
影を作り出すのが光なら
影を支え、その手を取るのは、また光にしか出来ない
光は影にされた支えられて、輝きを増すのだから
光は安息の闇たる影を支えなければいけない
『ヒーローもヴィランもない。私はただ“私の魂に従う”だけ』
極端に言えば、法だのなんだのはどうでもいい
私がしたいことをする
転じても変わらない、後悔しないための、私の生き方
『ヴィランというものが何なのか、ヒーローというものが何なのか
今私たちは、その答えを問われているんじゃないですかね？
決して曖昧にしてはいけないそれらの本質を、
今一度、考えなければならないんだろうよ
『“ヴィラン”と“悪”、“ヒーロー”と“正義”、各々の違いを、知っていますか？』
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あかね - すみませんが、文ストの世界でのことを書いてもらうって可能ですか！？ (3月29日 10時) (
レス) id: ff7b5ca53a (このIDを非表示/違反報告)
ふみ(プロフ) - 零月さん» 返事遅くなりました。よろしくお願いします(@￣□￣@;)！！ (3月19日 9時) (レス) id: 7980a35b29 (このIDを非表示/違反報告)
零月(プロフ) - ふみさん» わぁめっちゃ見たいそれ← 書きます(即答) (3月5日 17時) (レス) id: 16284ecfae (このIDを非表示/違反報告)
ふみ(プロフ) - いつも楽しく読んでます。あの、なんやかんや(ご都合血鬼術)あってFateのオベロンと高杉晋作と古代王達(できれば千里眼トリオ)と陽月ちゃんとの絡みが見たいです!書いてほしいです (3月5日 15時) (レス) id: 6a76373744 (このIDを非表示/違反報告)
３ - あのぅ……紅蓮ちゃんの文スト世界にいた頃を書いて頂きたいです！ (2月21日 22時) (レス) id: e5dd671507 (このIDを非表示/違反報告)
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