【番外編ー続きー】 ページ50
［フランシス・スコット・キー・フィッツジェラルド］『シネマ』
フランシス「中々良い歌声だ。20億ドル程の価値はあるか？」
『まぁ、そう思ったんならアンタにとってはそのくらいの価値なんじゃない？』
フランシス「意外だな？お前なら「勝手に人の価値を決めるな」と言うと思ったが」
『分かってて発言してるんかい』
気安い友人のような感覚でやり取りをする。
異能力的な意味でも金で何かを解決してきたフィッツジェラルドと、損得ではなく自身の感情で動き実力で解決してきた陽月とでは価値観が違う。
だが、実際のところフィッツジェラルドは物事をしっかり見ているからこそ価値を付けられる。陽月もまた、地獄の沙汰も金次第だとシビアな感覚あってこそ殺し屋を選んでいるため、実のところお互い価値観が合う。
陽月の穏やかな歌を聞いて、フィッツジェラルドは柄にもなくセンチになった心を何気なしに隠した。
『歌は所詮歌だ、言葉と音符の羅列。どう歌おうと聞き手の受け取り方で中身なんか変わるよ』
フランシス「十人十色の価値観というわけか」
『アンタが見当外れな価値を押し付けないことは知ってるから』
目の前の男は、誰よりも真っ当に誠実に物事と向き合いその価値を見極める男だ。
『＿＿とすると、さて。お前にとってお前の
フランシス「…お前は時折残酷なことを日常のように言うな」
『勿論。残酷であることが私の誠実さのつもりだ』
故に問う。物事に値札を正しく貼るこの男が、自身にどんなラベルを貼るのか。
彼女のそれがこの上なく稀有な価値を持つ“誠実”であり“思い遣り”であると、フランシスは知っている。
フランシス「そうだな。ポップコーンが余る程度の価値はある。終わってすらいない
『成る程？ま、そう思えてるなら＿＿私も、これを持ってきた甲斐があるってものだ』
英雄ごっこの人生。チープな映画に貼る値札はなく、だが、未だ終わらないストーリーに見入る程度の価値はある。
コト＿＿と、机に何かを置いて陽月は立ち上がった。
フランシス「！！どこで…」
『＿＿指輪。アンタの能力で消費された物は何処に行くのかって話だよ。探すの苦労したけど。もう失くすなよ』
フランシス「……全く…お前は何もかも映画のような奴だな…」
まるで映画のような、そんな奇跡を、いつだって当たり前のように見せてくれる。
続く
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あかね - すみませんが、文ストの世界でのことを書いてもらうって可能ですか！？ (3月29日 10時) (
レス) id: ff7b5ca53a (このIDを非表示/違反報告)
ふみ(プロフ) - 零月さん» 返事遅くなりました。よろしくお願いします(@￣□￣@;)！！ (3月19日 9時) (レス) id: 7980a35b29 (このIDを非表示/違反報告)
零月(プロフ) - ふみさん» わぁめっちゃ見たいそれ← 書きます(即答) (3月5日 17時) (レス) id: 16284ecfae (このIDを非表示/違反報告)
ふみ(プロフ) - いつも楽しく読んでます。あの、なんやかんや(ご都合血鬼術)あってFateのオベロンと高杉晋作と古代王達(できれば千里眼トリオ)と陽月ちゃんとの絡みが見たいです!書いてほしいです (3月5日 15時) (レス) id: 6a76373744 (このIDを非表示/違反報告)
３ - あのぅ……紅蓮ちゃんの文スト世界にいた頃を書いて頂きたいです！ (2月21日 22時) (レス) id: e5dd671507 (このIDを非表示/違反報告)
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