568話 ページ11
陽月side
目良《それでは―――スタート！》
合図されるより少し前に駆け出し、合図と同時に会場に出る
そして“空間識覚”で辺りを把握
本番で予め【百目の空蜘糸】を仕込むことは出来ないからと回収していた糸を、再び全体へ広げる
“空間識覚”で把握した地形などを考慮して行き渡らせる
【目】は…いや、そこまで意識を裂くのは少々迂闊か
必要なのはあくまで状況の把握。具体的な情報はなくても構わない
ならこのままでいいか
本番なら鴉を飛ばしているのだけれど…今回は無しだからなぁ
【結界】を使用し、空中から倒壊エリアを見下ろす
ふむ、ヒーロー候補生のバラけ具合からして…よし、大体同じだね
フワリ…
「！あなたは…」
『私はシャハル、救助に来ました。今助けますからね』
降り立ったところにいたのは一人の女性
どうも足が挟まっていて動けないようだ
あまり女性を動かさない方がいいな…【帯】は入り込める隙間があるから、【帯】を入れ込んで足だけ閉じ込めて引き出すか
緊張感や周囲への警戒を悟られぬよう、つとめて微笑みを向ける
あくまで穏やかに、だ
意識があるのなら安心させることが第一だからね
『【帯】…この帯は私の【個性】ですので安心してください。痛みはありますか？』
「いえ、さっきから全然…」
ふむ、なら【帯】に片足を取り込んでも慌てたりはないかな
隙間に通し、片足を取り込ませて【帯】で女性の身体を引き出す
さて、応急手当てをすべきなのだけれど…その前に
「あの、息子が瓦礫の中に…！」
『分かっています。大丈夫、息子さんは必ず助け出しますから。少しここで待っていてください。何かあっても【帯】が守ってくれますから』
【帯】で女性を守るようにして、瓦礫の上に結界を張ってその上を進んでいく
呼吸音からして、瓦礫の中にできた空間に閉じ込められてるのか？
安定してるから大きな怪我はなさそうだ
っと、ここだね
入り込む隙間はあるな。ならここから…
『ぼく、大丈夫？』
「！お姉ちゃん誰！？」
『私はシャハル。ヒーローだよ』ﾆｺｯ
近寄り、ヒーローだと言って安心させる
微笑めば多祥なりとも安堵したようで、触れても拒絶の様子は見せない
聞き逃しそうなほどに小さい、軽い音を拾い、即座に子供を左腕で抱え込む
その直後―――
…―――ﾊﾟﾗﾗｯ ガラッ――！
辛うじて均衡を保っていた瓦礫の空間が崩れ出した
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あかね - すみませんが、文ストの世界でのことを書いてもらうって可能ですか！？ (3月29日 10時) (
レス) id: ff7b5ca53a (このIDを非表示/違反報告)
ふみ(プロフ) - 零月さん» 返事遅くなりました。よろしくお願いします(@￣□￣@;)！！ (3月19日 9時) (レス) id: 7980a35b29 (このIDを非表示/違反報告)
零月(プロフ) - ふみさん» わぁめっちゃ見たいそれ← 書きます(即答) (3月5日 17時) (レス) id: 16284ecfae (このIDを非表示/違反報告)
ふみ(プロフ) - いつも楽しく読んでます。あの、なんやかんや(ご都合血鬼術)あってFateのオベロンと高杉晋作と古代王達(できれば千里眼トリオ)と陽月ちゃんとの絡みが見たいです!書いてほしいです (3月5日 15時) (レス) id: 6a76373744 (このIDを非表示/違反報告)
３ - あのぅ……紅蓮ちゃんの文スト世界にいた頃を書いて頂きたいです！ (2月21日 22時) (レス) id: e5dd671507 (このIDを非表示/違反報告)
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