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玲於side
俺が乗ってるタクシー。
まだふつーだと思う。
ふと見えたのが、向こうから、
めっちゃ早いスピードで走ってくる車。
そのまま信号無視して、
こっちに来そうだった。
運転手さんは気づいていない。
そして、交差点…
…
あの車と接触した。
玲「うゎ!!!!」
一瞬だった。
けど、スローモーションだった。
信号無視した車は、
ちょうど俺が座っていたところに突っ込み、
めっちゃ強く体を打った。
だけど、
あんまり痛みを感じなかった。
なぜなら、
みんなが死んだときの俺の心の傷のほうが、
もっともっと、
何十倍も痛かったから…
…
タクシーは、多分、
横転してぐちゃぐちゃに潰れた。
頭がクラクラする…
いろんなところに破片が刺さって、
足や腕が挟まれて抜け出せない。
俺は、
これでみんなを救うことができたかな…?
…
みんな、楽しかったよ、、、
生まれてきてくれて、
ありがとう。
俺に出会ってくれて、
ありがとう。
また涙が溢れた。
温かくて、サラサラした涙。。
そうして、
俺のなにかがプツンと切れた。
その瞬間、
自分の体のなにもかもが、
なくなったような気がした。
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ちひろ(プロフ) - 更新も早くて、この物語自体大好きでした。次じゃなくても全然大丈夫なので、玲於くんのお話がまた読みたいです!! (2019年10月29日 0時) (レス) id: 53b4cdbbe8 (このIDを非表示/違反報告)
あさ(プロフ) - 毎日とても楽しみにしてました。次は涼太くんがいいです。 (2019年10月28日 23時) (レス) id: de824e752c (このIDを非表示/違反報告)
とら - めちゃめちゃ切ないです…こういうお話好きなのでとても楽しみにしてます!頑張ってくださいねっ! (2019年10月19日 21時) (レス) id: a756f2870a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:あゆ | 作成日時:2019年10月6日 14時