Episode.190 ページ46
東の港 タマリスク────
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ここからでも、ビビのスピーチの声が聞こえてきた
つー事は……式典に出てるって事だよな……
「聞こえただろ今のスピーチ、間違いなくビビの声だ」
「アルバーナの式典の放送だぞ、もう来ねェと決めたのさ……！」
「ビビ……」
「ビビの声に似てただけだ……」
『……ルフィ、もう12時を回ったぜ』
「来てねェわけねェだろ！下りて探そう！居るから！」
「おいまずい！海軍がまた追って来た！」
「一体何隻居るんだよ、船出すぞ！面舵！」
「諦めろルフィ……俺達の時とはワケが違うんだ」
確かに、来て欲しかったけれど
仕方がない事だもんな
しかし、港から船を出した数分後────
「みんなァ！！」
「ビビ！？」
『カルーも！』
「ホラ来たァ！」
「船を戻そう、急げ！」
海軍はもうすぐそこまで来てる
最悪、ルフィが引っ張ってこっちまで連れて来そうだな
「……ッ、お別れを！言いに来たの！」
「！？……今、何て……！？」
すると、拡声器越しに声が聞こえてきた
《私……一緒には行けません！今まで本当にありがとう！冒険はまだしたいけど、私はやっぱりこの国を……愛してるから！！
────だから、行けません！》
「……！そうか！」
《私は────…………ッ！……私は、ここに残るけど……！
いつかまた会えたら！！もう一度仲間と呼んでくれますか！？》
「……！いつまでもナバッ……！」
「ばかっ！返事しちゃダメッ！海軍がビビに気付いてる、私達とビビとの関わりを証拠付けたらビビは¨罪人¨になるわ
……このまま黙って別れましょう」
……本当だ、近くの海岸に海軍が居る
でも……返事をしないまま別れるのはビビにとっても辛いはず……
勿論……俺達もだけど
何か……出来る事……
「じゃあ！！こうしねェかお前ら！まだ残ってるだろ！？」
『残ってるって、何が……って、あ……』
ルフィが服の袖を捲って見せてきたのは、戦いの前に描いたバツ印
……そっか
皆と顔を向き合わせ、頷く
ビビに見えるように、届くように
全員で、左手を上げる
言葉なんて要らない
これが俺達の
¨仲間の印¨
「……よし！出航〜〜！！」
そして、俺達のアラバスタでの出来事は
全て幕を閉じた────
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鶯(プロフ) - ミーティアさん» わ！誤字指摘本当に有難いです！ご丁寧にありがとうございます、早速直してきます…！ (2022年1月21日 20時) (
レス) id: ccb4a5abb8 (このIDを非表示/違反報告)
ミーティア - すみません､間違いがあったので､コメントさせてもらいます｡ 黒檻のヒナが黒織のヒナになってました! (2022年1月21日 17時) (レス) @page44 id: 1702a8a147 (このIDを非表示/違反報告)
鶯(プロフ) - 星の桜さん» コメントありがとうございます！もしかして評価のことでしょうか…！10になってて私も驚きましたがとても嬉しいです！星の桜さんの好きな作品の一つとなれて光栄です、これからも頑張ります！ (2020年3月6日 9時) (レス) id: e36c2ec4c6 (このIDを非表示/違反報告)
星の桜(プロフ) - きゅ、キュウテンキュウが...10になった？！！え、嬉し...あ...この作品大好きです、めっさ好きです。えっと、更新頑張って下さい！さ、さようなら！！ (2020年3月6日 6時) (レス) id: 847ebd8ac8 (このIDを非表示/違反報告)
鶯(プロフ) - 朔さん» コメントありがとうございます！そう言って下さり有り難い限りです…アラバスタ編も休みの間に良いところまで書ければと思っておりますのでこれからも楽しんでもらえるよう頑張っていきます！ (2019年12月26日 10時) (レス) id: cc07bd8310 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：鶯 | 作成日時：2019年12月16日 18時
